＜ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン　最終日◇24日◇利府ゴルフ倶楽部（宮城県）◇6569ヤード・パー72＞
 
2位と2打差をつけてスタートした岩井明愛が、1イーグル・3バーディ・2ボギーの「69」をマーク。トータル13アンダーで初日から首位を守りきり、2019年の鈴木愛以来となる、日本勢2人目の2週連続完全Vを達成した。

そのバッグの中を見ていると、前週の優勝セッティングから５番ウッドを抜き、セットで使う『EZONE CB511』の4番アイアンを入れている。その理由については「4番アイアンを使いたいという、直感ですね」と語る。飛距離的には5番ウッドのほうが4番アイアンよりも飛ぶため、完全に代わりを務めるわけではない。3番アイアンの代わりとして使う飛び系アイアン、『EZONE FS』の5番との間を埋めるクラブとなる。
 
「練習ラウンドで良かったからとかじゃなく、最近4番アイアンを入れて試合に出るので、打ってみた感じがすごい好きで、構えた感じも飛んでくれそうな感じだったので、けっこうお気に入りですね。今週はショートホールの7番で活躍しました」。7番パー3では実測196ヤードの2日目に、4番アイアンでグリーンに乗せてバーディを奪っている。
 
また、気になるのは、今季挙げた3勝でいずれもバッグに入れていたテーラーメイドのネオマレット型パター、『スパイダー X カッパーホワイト スモールスラント』。19年3月発売のモデルで現在日本では廃盤となっており、ツアーで使っている選手はあまりいない。明愛の『スパイダー』はかなり使い込まれて、ところどころ塗装がはげてきている。
 
「自分はテーラーメイドの形、モデルが好きで、ローリー・マキロイが好きなんですけど、彼が使っているというのもあります」という。米ツアー通算24勝を誇るマキロイもかつて『スパイダー X カッパーホワイト スモールスラント』を愛用。そこで昨年、「マキロイと同じモデルだから欲しい」と明愛はテーラーメイドのツアー担当に発注し、ちょうど一年前の昨年大会から使い続けている。
 
最終日の8番パー5では、「入ってなかったらグリーンから出ていた」と、ピン奥からの下り14メートルを強いタッチでねじ込んでイーグル。優勝を大きくたぐり寄せた。
 
そして、この明愛の連勝でダンロップのボール使用者が今季29戦して半数越えの15勝目。使用球『Z-STAR XV』について明愛は、「飛ぶし、スピン量とかも今の自分に合っている」と話す。なお、内訳はスリクソン『Z-STAR XV』が12勝（山下美夢有4・岩井明愛3・岩井千怜2・青木瀬令奈・小祝さくら・菅沼菜々）で、『Z-STAR◆』の3勝は櫻井心那によるものだ。
 
【岩井明愛の優勝クラブセッティング】
1W：ヨネックス EZONE GT450（9度/REXIS KAIZA-M 5S）
3W：ヨネックス EZONE GT（14.5度/REXIS KAIZA-M 6S）
5I：ヨネックス EZONE FS（21度/ REXIS KAIZAi 8S）
4I～PW：ヨネックス EZONE CB511フォージド (N.S.PRO 950 neo S)
50,54,58度：ヨネックス EZONE W501 (N.S.PRO 950 neo S)
PT：テーラーメイド スパイダーX カッパーホワイトスモールスラント
BALL：スリクソン Z-STAR XV