<ヤマハレディースオープン葛城 初日◇2日◇葛城ゴルフ倶楽部 山名コース(静岡県)◇6510ヤード・パー72>
昨年大会は最終日最終組で回り、プレーオフ進出に1打及ばなかった40歳の藤田さいきが、4バーディ・2ボギーの「70」でラウンド。首位と1打差の2アンダー・3位とリベンジに向けて好発進を決めた。
風速9~10m/sと葛城GCの名物ともいえる強風が選手を苦しめたが、藤田には最高の相棒が隣にいた。「ここ1、2年、ゴルフのアドバイスをもらう」という男子プロの井上忠久がキャディを務めた。今年で50歳になる井上はツアー優勝こそないもののシード権を獲得したことがあり、経験は豊富。風の中でのマネジメントは藤田も「勉強になった」とうなずく。
井上は主に使用番手のアドバイスを送った。「強風の時は、アゲンストのパットが残るところを狙う」というセオリーにあてはめてクラブをチョイス。「グリーン上でフォローの風だと下りはもちろん、上りもどこまでも転がってしまいます。そうするとインパクトでゆるみにつながり、狙ったところに打ち出せないし、転がりも悪くなる。アゲンストの風なら下りでも止まるから、しっかり打てるんです」と井上はその意図を説明する。
強風の日はアゲンストのパットを残すというのは藤田も「初めて聞いた」と目を丸くする。井上が選択した番手を持つとアゲンストのパットが残るだけでなく、ベタピンについてバーディを奪ったホールもあった。「アゲンストのパッティングは本当にラクです」。グリーン上で余計なストレスを感じずに18ホールを回れた。
今大会は昨年3位タイ、3年前は5位タイと相性の良さを感じさせる藤田だが、「難しいのでいっぱいいっぱいやっています。この風が吹くと、まあ大変です。マネジメントはお任せして、あとは体力が持つように」とまずは体力勝負と見ている。
直近2試合は30歳の永峰咲希、38歳の笠りつ子が優勝を挙げている。「励みになりますし、私も頑張ろうっていう気持ちになっています」。40歳の藤田は2022年の「大王製紙エリエールレディス」以来の通算7勝目がかかる。(文・小高拓)
