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V争い翌日には予選会へ 日本女子OP出場権を目指す選手たちの“ドタバタ劇”

しびれる優勝争いを制した21歳・桑木志帆。苦しみながらつかんだ2勝目は大きな財産になる。

所属 ライター
田中宏治 / Koji Tanaka

配信日時:2024年8月26日 08時00分

木戸愛はベストスコアも“うれしい悲鳴”? 表彰式後、バタバタと次なる戦いへ向かった
木戸愛はベストスコアも“うれしい悲鳴”? 表彰式後、バタバタと次なる戦いへ向かった (撮影:米山聡明)

<ニトリレディス 最終日◇25日◇桂ゴルフ倶楽部(北海道)◇6651ヤード・パー72>

毎年、最終日は慌ただしく帰路につく選手が続出するのが、今大会の恒例行事。翌日の月曜日から2日間、「日本女子オープン」の最終予選が開催されるためで、今年も東は鷹之台カンツリー倶楽部(千葉)、西は小野ゴルフ倶楽部(兵庫)で本戦の出場権を争う戦いが行われる。最終予選に臨む選手たちの声を聞いてみよう。

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優勝争いを演じた最終組は実は最終予選を回避する戦いでもあった。鶴岡果恋、脇元華はともに小野GCでの予選にエントリー。神奈川出身の鶴岡があえて、関西での予選を選んだのは「次の(岐阜開催の)『ゴルフ5レディス』への移動を考えたから」だという。そんななか、優勝したのはすでに出場権を持つ桑木志帆。優勝を逃して、涙を見せた脇元も「はい、行ってきます」とひと言。優勝争いの翌日だけに体力的にも、精神的にもハードな予選となりそうだ。

最終組でプレーした2人よりも遅くコースを出ることになったのは木戸愛だ。最終日に「67」をマークし、今季初のトップ10入り(10位)。ベストスコア賞で表彰席に出席するといううれしい理由ではあるが、コースを出たのはホールアウトのおよそ2時間後だった。木戸は予選の先のゴルフ5レディスのことも気にかけており「台風で水曜日は練習ラウンドができないかもしれないし、移動も大変ですよね。状況をみて考えたいと思います」。スケジュールが立て込んでいるだけに心配が尽きない。

ベストアマに輝いた横山珠々奈は、さらに詰まったスケジュール。26、27日は鷹之台で最終予選、30日~9月1日のゴルフ5に主催者推薦で出場し、3~6日に「プロテスト2次予選」(B地区、岐阜・花の木GC)に臨む。「表彰式のあと、小林(浩美)会長に声をかけていただいて『目標設定をしっかりした方がいい』とアドバイスをもらいました。今までは上位に行けたらいいなぐらいの漠然とした気持ちで試合に出ていたので、これからは優勝とか、目標を決めてプレーしたいと思います」。アドバイスはここからの連戦で生かすつもりだ。

同じくアマチュアの吉田鈴は鷹之台での最終予選に向けて足早に引きあげた。最終日は「78」とスコアを落とし、トータル5オーバーの61位タイに終わったが「調子は悪くないんですけど『ミネベアミツミレディス』(7月)で予選落ちしてから洋芝にちょっと苦手意識があって…。最終予選は洋芝ではないので、きょうは早く寝て頑張ります」。吉田も3日から別会場でプロテスト2次予選が待っている。

今大会最終日にプレーした選手では横峯さくら、柏原明日架、笠りつ子、橋添穂、ルーキーの與語優奈らが最終予選にエントリーしている。橋添は「明日は7時半(スタート)です」と慌ただしい日程に苦笑いでコースを後にした。(文・田中宏治)

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