ALBA Net  ゴルフ
ALBA Net  ゴルフ
注目!
ツアー情報

重心位置とセルフコントロール 山下美夢有がシーズンを通してブレない理由【辻にぃ見聞】

重心位置とセルフコントロール 山下美夢有がシーズンを通してブレない理由【辻にぃ見聞】

所属 ALBA Net編集部
笠井 あかり / Akari Kasai

配信日時:2022年11月29日 11時30分

平均ストローク60台(69.9714)をマークして申ジエ(韓国)以来、ツアー2人目、日本勢では初となる記録を達成した山下。メルセデス・ランキングでは2位に1000pt以上の差をつける圧倒的強さで、年間獲得賞金額も2億3502万967円で2015年のイ・ボミ(韓国)を超えるツアー史上最高額を叩き出した。この記録はシーズンを通して常に上位争いができたことによるもの。強さを維持しつづけられたことについて、辻村氏は「“底辺”のブレ幅が少なかった」と説明する。

「いいときはもちろんツアートップレベルで高いですが、底辺(悪いとき)のブレ幅がなかったです。多くの選手は調子が悪くなると意識が上半身のコントロールにいきがちですが、ゴルフは相撲と同じように足が基本で手は最後。パタパタとしたフットワークから始動する山下さんは、下半身のバランスがよく、重心が伸びあがることがない。重心が上下にブレないので、常に軸が安定しています」

ミスの幅を小さくすることで、安定したスイングを展開する山下。今季11回、最終日最終組でいえば2度同組でプレーし優勝争いを演じた上田は『あの子本当に曲がらない』とショットの安定感に目を見張っているという。それを生み出しているのは、山下が父・勝臣さんとともに作り出したスイングにプラスして、山下自身の「セルフコントロール」によるものでもあると付け加える。

「自分で自分をよく理解している選手のひとりです。スポーツは心技体が重要ですが、ゴルフは“脳”技体ともいえます。コーチであるお父さんと会えないときでも、セルフコントロールは一年間、自分でもできていたと思います」

データ重視の山下は、ツアー初優勝を遂げる前に“先行投資”で弾道測定器を購入。クラブの動きや入り方に加え、ボールの打ち出しや弾道のデータを分析し、それを自分自身の“脳”で理解して修正できる「頭の良さ」があると話す。ブレないスイングを確立させた山下は、今季フェアウェイキープ率は77.1825%で5位(昨年9位)、パーオン率は75.1543%で1位(昨年18位)。そしてボールストライキング(ショット総合力)で1位に輝き、ツアーNo.1のショットメーカーとなった。

■試行錯誤のパッティングにも成長

関連記事

【この大会のニュース】

読まれています

JLPGAツアー 週間アクセスランキング

ランキングをもっと見る

大会情報

  1. 国内男子
    開催中
    2025年12月4日 12月7日
    ゴルフ日本シリーズJTカップ
  2. 米国男子
    速報中
    2025年12月4日 12月7日
    ヒーローワールドチャレンジ
  3. DPワールド
    速報中
  4. DPワールド
    速報中
    2025年12月4日 12月7日
    ネッドバンクゴルフチャレンジ
  5. アマチュア・その他
    開催前
    2025年12月4日 12月8日
    LPGA Qシリーズ(最終予選)
  6. アマチュア・その他
    開催中
    2025年12月2日 12月5日
    JLPGAファイナルQT

おすすめコンテンツ

関連サイト