<BMW 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ 初日◇4日◇宍戸ヒルズカントリークラブ 西コース(茨城県)◇予選=7431ヤード・パー70>
大会初出場のプロ4年目・出利葉太一郎が5バーディ・1ボギーの「66」をマーク。首位と1打差の4アンダー・2位タイで滑り出した。
今年のセッティングは、大会史上最長となる7431ヤードのパー70。距離の長さに加え、頭脳的なマネジメントが求められるレイアウトでもあり、「長いですね……長い。コースも長いですけど…」と、普段以上に集中力を必要とするタフな戦いとなっている。
この日は強風も選手たちを苦しめた。午後にはやや落ち着いたものの、午前中は風速4m/sを超える風が吹き続けた。そんななか、出利葉がスコアメークのカギとして準備していたのが“ローボール”だった。
月曜日の練習ラウンドで「風が難しい。低い球が必要」とキャディと話し合い、火曜日から本格的に調整を開始。もともとドライバー、アイアンともに高弾道を持ち味としているが、「このコースは打ち下ろしも多く、木より上に球を上げると、どういう風が吹いているのか分かりにくい」と分析。高い球では、良いショットを打っても風の影響で思わぬ結果を招くリスクがあると考えた。
そこで、通常は「13〜15度ぐらい」あるドライバーの打ち出し角を、「5〜6度」低くして、1ケタ台の打ち出し角度まで抑える調整を実施。「きょう(初日)の予報も風が強かったので、すごくタフな1日になると思った」と、強風を見据えて準備を進めてきた。
低い弾道にしたことでスピン量が減り、キャリーは普段より落ちたものの、その飛距離を計算に入れながらプレーし、スコアをまとめた。
ドライバーを使わなかったのは4番、5番のパー4のみ。フェアウェイキープ率は50%(7/14)だったが、この日のコンディションを考えれば十分に粘った数字だ。先週の 「〜全英への道〜ミズノオープン 」でも強風対策として取り組んでいたローボールが、今週の好スタートにつながった。
師匠は、2006年大会覇者であり、今年シニアツアー初優勝を挙げた51歳の髙橋竜彦。“第二の父親”と慕う存在で、「竜彦さんが優勝しているコースなので、僕も勝ちたいです」と意気込む。師匠ゆかりの舞台だけに、思い入れも強い。
メジャーで自身初優勝を目指す戦いは、納得のスタートとなった。それでも「今年初めて回るコースで、スコアボードも上位に入っていますし、すごくいいかなと思います。でも明日からまだ3日間あるので、そこに向けて準備したい。1日だけ良くても続けていかないといけないので、またいい準備をしたい」と気を引き締めた。首位争いを見据えながら、残る3日間へ挑む。(文・高木彩音)
