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金澤志奈とのペアマッチで4打差V 7月“2勝目”の石川遼は1カ月ぶりツアーに「ラフからの距離感がカギ」

リシャール・ミルチャリティペアマッチ2025は、石川遼&金澤志奈が優勝を果たした。

所属 ALBA Net編集部
小高 拓 / Hiromu Odaka

配信日時:2025年7月30日 17時57分

ペアマッチで優勝を果たした石川遼(右)と金澤志奈
ペアマッチで優勝を果たした石川遼(右)と金澤志奈 (撮影:ALBA)

<リシャール・ミル チャリティトーナメント 事前情報◇30日◇能登カントリークラブ(石川県)◇7142ヤード・パー72>

国内男子ツアーは、あす31日(木)に令和6年能登半島地震・豪雨の被災地支援やジュニア育成なども行う大会が開幕。本戦に先立って、2日間にわたる「リシャール・ミルチャリティペアマッチ2025」が行われた。初日首位に立った石川遼・金澤志奈ペアがベストボール形式のこの日も「61」の好スコアをマーク。2位と4打差のトータル26アンダーで優勝を飾った。

【写真】石川遼に爆発の予感? プロコーチが注目したフェースの使い方

男女それぞれ16人のプロが参加したペア戦。石川は「楽しいだけなのかなと思ったんですけど、最後はすごく緊張していました」と本戦さながらの緊張感を持ってプレーした。前日30歳の誕生日を迎えた金澤は、「石川プロと回れるだけでも本当に最高の誕生日だなと思うんですけど、優勝までさせていただいて、ありがとうございます」と石川に感謝を述べたが、「金澤さんの貢献度の方が高いですよ。(個別のスコアを)出してほしくないぐらいなんで、僕は(笑)」と軽妙な掛け合いを披露するほど、二人の息はピッタリだった。

男子ツアーの開催は約1カ月ぶり。試合のない期間は休息をとりつつ、トレーニングと練習の日々を送った。注力したのは今シーズンの課題でもあるラフからのショット。「これまでできてこなかった部分。もっと良くしないといけない。ラフからのショットの距離感がカギになってきます」と、キーポイントを挙げた。

ラフからのアイアンショットは、スピン量が減って飛距離が出るフライヤーと呼ばれる現象が起こり、フェアウェイから打つよりもグリーンをとらえることが難しくなる。「まずはフライヤーするのか、しないのかの状況判断。フライヤーしたときのキャリーとランの距離感をどう合わせるか。方向性の取り方もフェアウェイの時とは変わるので、ベタピンを狙うのではなく、ある程度距離を合わせたり、ミドルパットの勝負をしていけるようにしたい」。

今季の石川のフェアウェイキープ率は49.379%。2回に1回はラフから打っている計算だ。今大会のラフはフライヤーしやすい長さに設定されているため、オフの取り組みが大会の成績を左右しそうだ。

今季は7試合に出場して「中日クラウンズ」の14位タイが最高成績だが、今大会のペア戦に加えて、7月1日に行われた一日競技の「埼玉オープン」で「64」をマークして優勝。7月だけで“2勝”を挙げている。いい流れで迎える初日に、好発進を決めたい。(文・小高拓)

【ペアマッチ上位成績】
優勝:石川遼&金澤志奈(-26)
2位:大堀裕次郎&工藤遥加(-22)
2位:清水大成&大西葵(-22)
2位:時松源藏&菅沼菜々(-22)
5位:比嘉一貴&山内日菜子(-21)
6位:河本力&臼井麗香(-20)
6位:蝉川泰果&成田美寿々(-20)

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