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石川遼のアイアンに『S』の刻印 バッグの中に7番・8番が“2本ずつ”の謎

石川遼のバッグには7番、8番アイアンが2本ずつ…。一体なぜ?

所属 ALBA Net
下村 耕平 / Kohei Shimomura

配信日時:2023年5月31日 19時05分

難関・宍戸に挑む石川遼。全米オープンへの試金石にもなる一戦だ。
難関・宍戸に挑む石川遼。全米オープンへの試金石にもなる一戦だ。 (撮影:ALBA)
バッグの中には7番と8番だけ2本ずつ入っていた。一方には『S』の刻印が入っている
今季は4番アイアンを入れていたが、全米オープンに向けて、4番ユーティリティの投入も考えている
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バッグの中には7番と8番だけ2本ずつ入っていた。一方には『S』の刻印が入っている (撮影:ALBA)

<BMW日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ 事前情報◇31日◇宍戸ヒルズカントリークラブ 西コース(茨城県)◇7430ヤード・パー71>

6月15日に開幕を迎える「全米オープン」。日本最終予選会で本戦への切符をつかみとった石川遼にとって、試合の中で新しいクラブを試せるのは、今大会と、次週の「ASO飯塚チャレンジドゴルフトーナメント」の2試合しかない。

そんな石川のキャディバックをのぞいてみると、最終予選会直後に話していた通り、『APEX UW(ユーティリティウッド)』の4番が入っていた。4番ユーティリティは昨年もバッグに入れていて、そこまでテストの意味合いは強くない。最も気になったのは、7番アイアンと8番アイアンが2本ずつ入ってたことだ。見分けやすくするためか、一方には『S』の刻印がある。

その理由について石川は「短いクラブになっていけばいくほど、スイングの円自体が長いクラブに比べて短くなる。今までみたいにすごく大振りしているわけではないので、長いクラブみたいに間が取れなくて、力感がボールに伝わらない。6番の長さになってくると割と力感が出せるのに、7、8番はフルショットしきれていない。自分でしっかり打つ前にボールに当たっちゃっているという感覚があった」と語る。

スイング改造でトップをコンパクトにしたこともあり、7番から飛距離が出づらくなったのだ。そこで今回、7番と8番の飛距離を出すために、ロフトを1度ずつ立てたクラブを試している。「S(の刻印)はストロングという意味です。あした入れるかはわからないですけど、全米オープンというよりは今後も見据えてですね」。

石川はこれまで今大会に9度出場して、予選通過5回、最高順位は2010年の15位タイとやや苦手としている。新セッティングで宍戸ヒルズをしっかり攻略し、全米オープンへの弾みをつけたい。(文・下村耕平)

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