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尊敬する“松山英樹”と同じ舞台に 逆転Vの金谷拓実「チャンスがある限りつかみにいく」

金谷拓実が海外再進出へ向けて弾みのつく優勝を挙げた。

所属 ALBA Net編集部
神吉孝昌 / Takamasa Kanki

配信日時:2024年10月7日 07時30分

今季2勝目を果たした金谷拓実。米ツアー再挑戦へ弾みをつけた
今季2勝目を果たした金谷拓実。米ツアー再挑戦へ弾みをつけた (撮影:福田文平)

<ACNチャンピオンシップ 最終日◇6日◇三木ゴルフ倶楽部(兵庫県)◇6993ヤード・パー71>

今季の開幕戦を制した金谷拓実が、8バーディでボギーフリーの「63」。トータル20アンダーで、H・W・リュー(韓国)とのプレーオフへ進んだ。その1ホール目で金谷がバーディを奪い、今季2勝目。アマチュア時代を含め通算7勝目を挙げた。優勝インタビューでは、「プレーオフまで持ち込んでしまって、長引かせて申し訳ないです」と、ギャラリーの笑いを誘った。

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最終日はトータル12アンダー・6位タイからスタート。まずは5番で約1メートルにつけて初バーディを奪うと、6番では8メートルのロングパットを決めた。さらに、7番、8番も決めて4連続。最終組がスコアを伸ばせないなか、リーダーボードのトップに立った。

後半も11番から3連続。16番もバーディを決めた。しかし、2組前のH・W・リューが後半に7つのバーディを奪い猛追。17番終了時点で、トータル20アンダーで並んだ。

迎えた18番パー5。バーディを獲れば金谷の優勝が決まったが、2打目がグリーン奥のラフへ。3打目のアプローチも寄せきることができずパーで、プレーオフへ勝負の決着は持ち越された。「スコアはグリーンに行くまで分かっていなくて、でもバーディを獲れば勝てるだろうなと思っていたんですが、獲ることができずに長引かせてしまいました」。

18番で行われたプレーオフ1ホール目。H・W・リューのティショット、2打目がともに左のラフに捕まり、パー。一方、金谷は2打目をグリーン横のバンカーに入れるが、3打目を1メートルに寄せてバーディを奪った。すぐさまガッツポーズを決めると、ボールをギャラリーに投げ込んだ。

開幕戦を制しながらも、2勝目が遠かった。「最近はなかなか優勝に届かないような、優勝争いにも加われないようなプレーをしていたので、すごく悔しい思いをしていたのですが、それでも自分を見つめ直す良いきっかけにもなったと思う。絶対にまた良いプレーを出来るタイミングは来ると思って。すぐ優勝出来て、自信を取り戻せたかなと思います」。

今季、課題だったのはパッティングの精度。自信を持っていたはずの武器に不安を覚えていた。「しっかり練習はしているので、練習しているからこそ結果が出ないとすごく悔しい思いもした。でも今週はたくさん良いパットが入ったので、なかなかパッティングが良くない時期もありましたが、しっかり練習も積んでこられて、また来週に向けて弾みがついたかなと思います」。9月の「フジサンケイクラシック」の最終ラウンド後には大雨の中、帽子を脱いで1人でパットの練習を決行。その後、千葉県での合宿で重点的にパットの練習を続けるなど“地道な努力”が実を結んだ。

来季の米下部コーン・フェリーツアーの2次予選会(11〜12月)への出場登録も済ませている。ここから米ツアー参戦を目指していく。「ずっとアメリカでプレーしたいので、そういうチャンスはなかなかないと思うし、チャンスがある限りつかみにいきたいなと思います」。尊敬する東北福祉大の先輩、松山英樹がプレーする“夢舞台”で戦うため、日々自分と向き合い続ける。(文・神吉孝昌)

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