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桂川有人、まさかのボギーのち会心バーディ ウィニングショットに導いた“好判断”

桂川有人、まさかのボギーのち会心バーディ ウィニングショットに導いた“好判断”

所属 ALBA Net
下村 耕平 / Kohei Shimomura

配信日時:2022年4月24日 19時09分

きょうの18番のピンポジションは右の奥めで、ピンの左側が広かった。「セカンドはツマ先上がりだったので、グリーンの右サイドに外したり、奥に突っ込むのが嫌だった。ちょっと左サイドなら上りが打てるので良いよ、と。それで左サイドに打ちました」と三谷キャディ。桂川はまたも言われたとおりのボールでピンの左手前7メートルに乗せる。

「パットは上手く読めたと思ったんですけど、最後はストレートに抜けちゃった」。入れれば優勝のバーディパットは左からカップをのぞくも入らず。ボール半個右ならカップインしていたという完璧なタッチで、3パットの危険もない。

最後のパットをカップに沈めると、桂川は小さく両手でガッツポーズ。そのあと2回大きくガッツポーズしたあと、少し照れながら、「そのときの雰囲気でやろうと思っていた」と、プロレスラー内藤哲也の決めポーズ(右手で胸を2回叩いてコブシを点に突き上げる)を披露した。「ギャラリーの方が喜んでくれたので良かったと思います」とはにかんだ。

ティショットでは飛ばすときと、低く抑えて置きにいくときでドライバーのスイングを使い分ける。そしてピンを刺すアイアンで多くのバーディチャンスを作った。日本大学の4つ上の先輩でもある三谷キャディは、「すごいショットメーカー。言ったとおりの距離にきっちり打ってくるし、ゴルフ全般が上手いです」と舌を巻く。

ともに初優勝となった桂川と三谷キャディ。最後はしっかり2人で抱き合って喜びを分かち合った。直後の男子ツアー恒例のウォーターシャワーでは、なぜか桂川よりも三谷キャディのほうがたくさんの水をかけられてびしょびしょに。まさかの3パットボギーのあとの冷静な判断が、この勝利を引き寄せた。(文・下村耕平)

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