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武藤俊憲は1番手ロフトが立っているアイアンをテスト ツアーからマッスルバックが消える?

武藤俊憲は1番手ロフトが立っているアイアンをテスト ツアーからマッスルバックが消える?

所属 ALBA Net
下村 耕平 / Kohei Shimomura

配信日時:2020年11月11日 16時41分

武藤はクラブを車に例えて「ミズノプロ120はある程度上から入れてスピンをかけないとボールが上がらなかった。完全マニュアルのデリケートなアイアンだったんです。でもJPX 921ツアーはそんなに上から入れなくて上がってくれるから楽。オートマ寄りのセミオートマという感じです。ドライバーがデリケートなクラブではなくなってきたからそっちでいいかな。だってF1もクラッチペダルがない時代ですよ」と表現する。

話をクラブテストに戻そう。武藤が練習場で一瞬打っていたのは、実際に試合で使用した『JPX 921ツアー』ではなく、『JPX 921フォージド』なのだ。わかりやすくするためにPWのロフトで見ていくと、『ミズノプロ120』のPWのロフトは46度。武藤はすべての番手を2度寝かせて48度で使っていた。これが『JPX 921ツアー』では46度。これを1度寝かせて47度にしている。『JPX 921フォージド』になると、45度になる。その差はロフト3度。一番手も変わってしまうのだ。

JPX 921フォージドを初めて打ちましたが、打感は悪くない。むしろいいです。今まで6番アイアンに『7番』って書いてあって、シャフトの長さが7番になっている。何球か打ってトップしていたのは、見た目と長さが合わないためです。入れるとしたら、50度のウェッジを1本増やして、4番アイアンを抜かないとダメですね。ちょうど1番手なので基本的にはスッと替えられるはず」

この試合からの投入はなさそうだが、今後は可能性があることを匂わせるコメントだ。武藤は「今年も頑張るんだけど、来年に向けていろいろやっている」とも。今季は来年まで続く特殊な長いシーズンだから、職人気質のベテラン選手たちがクラブをガラッと入れ替えるには絶好の機会なのかもしれない。今シーズンを境にプレーの様式も変わりつつある。

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