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賞金ランクトップ5が優勝戦線へ 石川遼は「来年も中心になっていけたら」

賞金ランクトップ5が優勝戦線へ 石川遼は「来年も中心になっていけたら」

所属 ALBA Net編集部
谷口 愛純 / Azumi Taniguchi

配信日時:2019年12月7日 17時02分

<ゴルフ日本シリーズJTカップ 3日目◇7日◇東京よみうりカントリークラブ(東京都)◇7023ヤード・パー70>

最終戦の3日目を終えて、賞金ランクトップ5の面々が優勝争い圏内に顔をそろえた。トータル6アンダー・首位タイには同ランク5位のハン・ジュンゴン(韓国)。同ランクトップの今平周吾が首位と2打差の5位タイ、同2位、3位のショーン・ノリス(南アフリカ)とチャン・キム(米国)は1打差・3位とさすがの活躍を見せている。

凍えそう…

ランキング4位の石川遼もその一人。今平と並ぶ2打差・5位タイにつけ、昨年プレーオフで敗れたリベンジを圏内に捉えて最終日を迎える。「ムービングデーという感じで上がれればと思ったんですが、良いバーディで出られたけどそこから我慢の展開」。1番からロングパットをねじ込んでバーディスタートを切ったが、4番から連続ボギーで後退。「雲行きがあやしいときもあったけど、切り抜けて、切り抜けて」と、6番パー5はラフからの3打目をピタリと寄せてバーディ奪取。

折り返しての12番パー4でもバンカーから打った3打目が下り傾斜のきつい奥1.5mについたが、これを沈めてパーセーブ。「あのパーが大きかった」と、その後はスコアを落とすことなく2ストローク伸ばしてフィニッシュ。4バーディ・2ボギーの「68」、「トップには入れなくても、波に乗れれば明日チャンスはある」と上々の位置で最終日を迎える。

この3日間、フェアウェイキープ率は73.81%の首位タイとドライバーショットも好調。求められるのは“腑に落ちること”だと語る。「技術を持っているだけでなく、なぜいいのか、なぜ悪くなったのかを頭で理解する。悪くなったときにすぐ戻せなかったのは、そういうところ」。この日に同組で回った今平を見ても、「その日の中で修正できるのは、技術も高いし運動神経もあるけど、頭で理解していると1打で戻せたりする」と、高い安定感で成績を残し続ける強さを語った。2年連続の賞金王候補として最終戦を迎えた今平とのラウンドは、「単純にやっていて楽しかった」と2人そろってトータル4アンダーでフィニッシュ。

「チャンはドライバ−の技術が頭一つぬけていますし、ノリスもゴルフが巧くて曲がらない。周吾はもちろんですけど、自分もそこに入れて、来年ももっとこの4人で中心になっていけたら」。3日目を終えて、賞金ランクトップ5が優勝争い前線に浮上。すでに今季の賞金王の可能性はついえているが、翌シーズンの活躍が期待できる、白熱の最終日となりそうだ。(文・谷口愛純)

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