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マキロイの右足を使った“高速”バックスイングは、アマチュアも真似したいポイント!? 専門家に聞いた

PGAツアーの解説を務める吉田洋一郎が、ローリー・マキロイのスイングでマネできるポイントを解説する。

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2025年9月19日 07時15分

ローリー・マキロイのようにシャフトが逆しなりするほど素早く上げるには?
ローリー・マキロイのようにシャフトが逆しなりするほど素早く上げるには? (撮影:Yasuhiro JJ Tanabe)

今年の「マスターズ」を制し、悲願のキャリアグランドスラムを達成したローリー・マキロイ(北アイルランド)。そのスイングをマネしたいと思っても、「マキロイは体格がすごいからマネできない」と諦めている人も多い。しかし、PGAツアーの解説も務める吉田洋一郎が、マネできるポイントを解説する。

【連続写真】シャフトが逆しなりするほど速い! ローリー・マキロイの高速バックスイング



マキロイのバックスイングを見ると、シャフトが“逆しなり”を起こすほど早く上げています。これは筋骨隆々なマキロイだからできることと思われるかもしれませんが、そうではありません。上方向に力をかけ、全身を使って上げればマネできるんです。

一般的にバックスイングは右に捻り上げるといわれていますが、マキロイは天に向かって振り上げています。ポイントは右ヒザを伸ばしていること。ヒザを伸ばしながらバックスイングすれば、体も伸び上がり、力のベクトル上向きになるので、マキロイのように天に向かって上げやすくなるんです。

マキロイはバックスイングで右ヒザを伸ばしており、体が少し上に伸び上がる。力のベクトルが上に向きやすく、天に向かってクラブを上げやすい

マキロイはバックスイングで右ヒザを伸ばしており、体が少し上に伸び上がる。力のベクトルが上に向きやすく、天に向かってクラブを上げやすい (撮影:Yasuhiro JJ Tanabe)

また、右足を踏み込んでから始動することも大切。手先だけでなく、全身を使って上げることができるので、スピードが出やすくなります。

右足を踏み込んで始動する感覚を身に付けるには、ステップ素振りがオススメ。スタンスを狭めに構えたら、右足を右に踏み出して始動して素振りしましょう。

手先で上げる傾向がある人は、ペットボトルを勢いよく飛ばす練習をしてみてください。ヘッドの後ろに中身の入った500mlのペットボトルを置き、クラブを振り上げます。全身を使っていれば、ペットボトルを30~50cm後ろに飛ばすことができますよ。

狭いスタンスから、右足を右に動かして始動する。右足を踏み込む感覚が身に付き、スムーズに始動しやすくなる
ペットボトルをヘッド後方に置く。体を使ってテークバックできれば、ヘッドが後方に飛んで行く
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狭いスタンスから、右足を右に動かして始動する。右足を踏み込む感覚が身に付き、スムーズに始動しやすくなる (撮影:高橋淳司)

■ローリー・マキロイ
1989年生まれ、北アイルランド出身。欧州ツアーでの活躍が注目を集め、2011年には「全米オープン」でメジャー初制覇。翌年に「全米プロ」、14年に「全英オープン」、「全米プロ」を制した。キャリアグランドスラムがかかってから11度目の挑戦となった今年、ついに「マスターズ」を制し悲願達成。史上6人目の快挙を成し遂げた。

■吉田洋一郎
よしだ・ひろいちろう/ 1978年生まれ、北海道出身。デイビッド・レッドベターなど世界的コーチから、直接メソッドを学んだゴルフスイングコンサルタント。今季は、米PGAツアーのテレビ解説も務めている。



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