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【第6回】ショットより大切!? スコアを作るパッティング

ショットの基本を教えてもらったが「ショットと同じくらい、いやもっと大事なのはパッティング」と石井忍プロ。プロの世界では“パット イズ マネー”と表現されるくらい大切だが、アマチュアはあまり練習する人は少ないんだとか…。そこで、石井プロに自宅でのパッティング練習法を教えてもらった。

配信日時:2017年1月3日 15時00分

ボールの位置は左目の真下が一般的!

「石井プロ、打つときにカップを見て狙いを定めて打っているんですが、違和感があるんですが…」

石井「それはボール位置の問題ですね。ボールに近く立ちすぎているんです」

「7番アイアンではボールはアドレスに対して中心でしたけど、パッティングでの正しいボール位置ってあるんですか?」

石井「左目の真下ですね。それよりも体側に近づくのはダメ。ボール1つ分程度なら体側より離れるのはOKです」
「なんで左目の真下なんですか?」

石井「理由は2つ。1つ目はボールを左足寄りにすればボールに順回転をかけ、コロがりを良くできるからです。そして2つ目は目線をラインと平行できるので、アドレス時にラインが見やすく、ストロークもスムーズになるからです」

打った後にボールをすぐに見るクセは、ミスを誘発する!

石井「もうひとつ気になったことがあります。ボールを打ったあと、すぐにボールを追っかけて見てしまっていませんか?」

「へ?当然見てますけど!だって上手くカップに向かっているか確認したいじゃないですか?」

石井「ボールを追っかけようとするするクセがある人は、ボールを打ちながら頭が動いてしまうことがあります。そうするとインパクトでボールを引っかけてしまい真っすぐ打てないんですよ」
「じゃあ、どこを見ていればいいんですか?」

石井「頭を動かさずに目線だけでヘッドを追う程度に留めてください。先ほど下半身を動かさない!といいましたが、パッティング中は肩の動き以外は、体を動かさないようにするのが鉄則です」
「パッティングは我慢するのが大事なんですね!」

石井「そうですね!ここまでのパッティングの基本的な打ち方を覚えておけば、ファーストパットをおおよそ約1.5mに寄せる感覚を掴めてくると思います。では、最後にパターの選び方と、1.5mをしっかり沈めるための練習方法を教えましょう!」

初心者が使うべきパターの形状って?

石井「ゴルフショップのパター売り場を覗いてみるとわかりますが、パターヘッドの形状は無数にあるんですよ」

「確かに石井プロが持っている2本は全然違う形をしていますね!」
石井「大きいヘッドと小さいヘッドだったら、初心者のうちは大きいヘッド(=大型マレット)をお勧めします。フェースの後方が後ろに飛び出した形(カマボコ型やツノ型など)は、振り子のように勝手に動いてくれるので初心者でも機械的に真っすぐボールをコロがしやすいのです。小さいヘッドだと、振っている最中にヘッドがブレやすいですが、大きいヘッドならその心配もありませんしね!」
石井「ただ初心者でも“大きいヘッドはどうも打ちにくい”と思う人はいるはずです。その場合は自分の感覚を信じて、小さいヘッドも選択肢にいれて選んで構いませんよ!」

ショートパットが上手くなる練習“ヘッド1つ分だけ上げて打つ”

石井「最後に初心者がパターの距離感を掴むための練習方法を教えましょう。初心者のパッティングミスは距離感が掴めていないこと。残り2mのパットなのに強く打ちすぎて5mコロがしてしまうということは良くあるケースです」

「1.5mをしっかり決めなければいけないと初めにいっていましたよね」

石井「そうです!やって欲しいのは“大きいヘッドのパターを使って、ヘッド1個分だけ上げて、ヘッドの重みだけで押していく練習”。これを繰り返しやることでショートパットの感覚が掴めてきます」
「何も力を加えなくても、振り子のように降るだけで1mくらいコロがるんですね!」

石井「これで強く打ちすぎることはなくなりますよ」
「わかりました!ここまで教えてもらったアイアン、パターの基本レッスンを繰り返してコースデビューを目指します!石井プロありがとうございました!」

「頑張ってください!でも、練習をするにしても、いつまでも貸しクラブでは格好悪いですから、マイクラブは早く揃えたほうがいいですよ」

「そうですね!自分の相棒を見つけにいこうと思います!」


続く。。。

次回は『ゴルフクラブの構造を理解する』

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