「タメの力」で世界と戦ったヒデミチさん、教えて!
【極意1】手元を落とすスペースを作る〜ボールから離れてみよう
手元が低く入ればほどかなくて済む
166センチの体で米ツアーの巨漢と渡り合った田中秀道。ダウンのタメからヘッドを走らせて打つドローボールは見る者を釘付けにした。タメの先生にはピッタリだ。
「一番大事なのは、ボール位置。ほとんどのアマチュアは当てたい、打ちたい意識が働いてボールに近く立ってしまいます。こうなると、体を使えず手を振るスペースができないので手元が浮き、ボールに届かせようとタメがほどけてしまうんです(田中)」
トゥダウンが大きくなり、飛距離も出ない。思い切ってボールから離れて立つことが改善策だ。
「連続素振りをしてボールとの距離を体で覚えて下さい。適正な距離を取ることで懐が深くなり、スムーズに体が回転。手元が低く入ってくるのでタメをほどかなくてもボールに届くんです」
【極意2】左のカベでタメを作る〜体重を左に乗せずに振ってみよう
ダウンで上体が早く開き、手と体の同調が崩れるのが振り遅れ。フェースが開き、タメがほどけやすい。
「ボールを叩きにいけば、上体が左に突っ込み振り遅れます。同調もなくなり回転も止まる。つまり、左に乗るとインパクトに間に合わなくなるので、タメをほどいてしまうんです(田中)」
両足を揃えて打てば、左のカベができ、タメたまま下ろせるという。
「ダウンではボールの右サイドにいるのが世界基準。右サイドにいる間にシャフトがしなって下りて、しなり戻ってボールをとらえます。体重移動は右→左ではなく、バックスイングで右、ダウンスイングも右、インパクト後に左。ですが、最後の左は意識しなくていい。クラブに引っ張られてから乗るくらいでOKなんです(田中)」
<左のカベを作るドリル1>右足を引いてボールを打つ
<左のカベを作るドリル2>クラブを首に巻きつけてから左に乗る
この特集が掲載されたのは…
●巻頭特集…飛距離が伸びるダウンの形を見つけたぞ
●特集企画…しっかり振り切れる!スイングリズムは4拍子だった
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