今のゴルフクラブとスイングなら体重移動はいらない
しかし、これは20年以上前のクラブでの話です。ドライバーが42インチ時代の話でスチールシャフトを使用していたからです。現在はドライバーが45インチ以上になっておりクラブも軽量化しているので、体重移動をするよりも、体重移動をせずにヘッドに遠心力をかける方が飛ぶんです。
そして、体重移動には大きなリスクがあります。それは、体の軸が動いてしまうので再現性が低いということ。そして、クラブヘッド軌道の最下点がズレてしまうんです。
このリスクとタイミングが合えば少し飛ぶというメリットでは、はるかにリスクの方が大きいんです。現代の長くて軽いクラブであれば、体を動かさずにクラブヘッドを大きく動かす方がリスクもなく飛ばすことができる訳なんです。
女子プロみたいなベタ足スイングで振ってみよう
それはベタ足スイングです。女子にはベタ足スイングをしているプロが多くいます。これは、女子プロが左手リード・体重移動のスイングをしていない証拠です。
ベタ足で練習する時は、ずっとベタ足でスイングする必要はありません。インパクトの瞬間までで結構です。インパクトまで、右足の裏を地面につけたままスイングしてみてください。インパクトの手前で右足のカカトが浮いてしまってはダメです。
最初はフルスイングでなくても結構です。インパクトまで右足の裏を地面につけていられる大きさのスイングで結構です。始めはハーフスイングからスリークオーターくらいでいいと思います。
慣れてくると、フルスイングで打てるようになってきます。このベタ足スイングに慣れてくると、左手リードのスイングも、体重移動をするスイングをしなくなります。
片山 晃のプロフィール
(アーリーバードゴルフクラブ)
1957年生まれ。1999年から2004年にかけて大手メーカーで年間2500名以上のクラブフィッティングを担当。豊富な知識と的確なクラブフィッティングを行い、従来のゴルフ理論に疑問を抱き、シニアや女性でも飛ばせるようになるという「右手のゴルフ」を提唱。腰痛などに悩むアマチュアゴルファーでも飛ばせるようになると評判となり、さまざまなメディアで活躍中。著書に「奇跡の20ヤード」「右手で飛ばす!55歳からドライバーで260yd実現する方法」などがある。