スイングはヒジや手首の関節を使えば、60歳でも飛ばせる。
ゴルフのスイングにおいて、うまく使い関節というと、手首とヒジなんです。よく、「脱力してスイングしてください」と言いますが、この本当の意味は関節を柔らかく使うことが目的なんです。
体を動かさない。いえ、むしろ体は止めてください。体を止めて、手首とヒジを使ってスイングしてあげれば、男性ならば60歳でも十分に230ヤードは飛んでしまいます。実際に、手を上げたり体を回転させずに、手首と肘だけを使ってスイングをしてみても、ハーフスイングくらいのスイングはできてしまうんです。グリップした手元は30cm程度しか動いていなくても、クラブヘッドはかなり大きく動いてくれます。バックスイングでもフォロースルーでも、シャフトが地面と垂直に近くなるくらいは振れてしまうんです。
関節をうまく使ったスイングは、捻転や筋力などは全く必要なりませんので、非常に体に優しいスイングなんです。70歳になっても80歳になっても、ご自分の足で18ホールプレーできる人であれば、無理なくできるスイングです。
サンドウェッジで手首だけを動かして打ってみると体感できる
ぜひ、練習場で手首だけを使ったスイングを練習してみてください。最初はサンドウェッジの様に、ヘッドの重さをしっかりと感じられるクラブの方がいいかもしれません。ヘッドの重みを感じながら、手首だけでスイングしてみてください。ヘッドの重さを利用している感覚も分かると思います。サンドウェッジを使って、手首だけを動かして打ってみても、30ヤードから40ヤードは飛んでしまいます。
ちなみに、この練習を続けていただくと、飛距離が伸びるだけではなく、バンカーショットもうまくなってしまいます。
重いウェッジで30ヤード飛ばしてみよう
片山 晃のプロフィール
(アーリーバードゴルフクラブ)
1957年生まれ。1999年から2004年にかけて大手メーカーで年間2500名以上のクラブフィッティングを担当。豊富な知識と的確なクラブフィッティングを行い、従来のゴルフ理論に疑問を抱き、シニアや女性でも飛ばせるようになるという「右手のゴルフ」を提唱。腰痛などに悩むアマチュアゴルファーでも飛ばせるようになると評判となり、さまざまなメディアで活躍中。著書に「奇跡の20ヤード」「右手で飛ばす!55歳からドライバーで260yd実現する方法」などがある。