渡米して20年、60歳の今、全てを語りたい!
そして何の因果か、今レストランチェーンのCEOを生業としていますが、忙しい傍らゴルフを通じた発信をここアメリカの地から20年来行ってきました。古くはThe Golf Channelの解説者、Yahoo掲示板、Yahoo Blog、BestGolf、YouTube、Facebookなどで多くの人に形を変えてレッスン活動を行ってきました。数多くの情報交換をしながら私自身成長させてもらいました。そして、この度ALBA.netさんからお話を頂き、私のブログ『究極のレッスン』の未来版をコラムとしてお届けしたいと思っています。
一貫してこれまで訴えてきたのは、ゴルフは感性でするもので、理論に振り回されないで欲しいということ。なぜなら、ゴルフ理論なんて、その時代の強いプレーヤーを分析しただけのもので、大半が後付けなのです。一生懸命真似てもあなたの身体に合うとは限らないことは、これまでの経験上よく知っているはずです。自分だけにしか出来ない【感性の打法】を探しましょう!と云うメッセージをgolfkidのペンネームで発信して来ました。
私が日本でPGAティーチングプロになったのは27歳の頃。そこから30年以上の時を経て、ある確信めいた出来事が昨年起きました。私の30年のゴルフ経験の中で、最も重要な理論を展開出来る機会だと思い、慎重にレッスンを進め、検証を重ねて参りました。そして多くの人に効果があるとの確信を持ちました。私のレッスン活動の結論をどこで公開するべきか模索していた中、たまたまお話を頂き、ここで公開していくことに決めたのです。
体格に恵まれない日本人が勝つための“本当の”ジャンプアップ
大言壮語と思われるかもしれませんが、私の最終的な目標は【体格に恵まれない日本人プレーヤーが世界で活躍する未来】です。これから世界を目指す若者、ジュニアの子たちにも、多くの輝かしい未来を残したい。そして、今現在ゴルフを楽しまれている方にも、私が気づいたスイングの“真髄”を紹介したいのです。そう思うきっかけがあります。
私には15歳の息子・クリスがいます。彼は身長169センチ、53キロ。去年から本格的にゴルフに取り組み、将来PGAプレーヤーを目指すことを決意しました。ずっと家族でゴルフに親しんできて、クリスはジュニアトーナメントで10勝をしていますが、これまで私は「ジャンプアップするな!」と彼に教えてきました。筋力のないジュニアは本能的にインパクトで両かかとが離れるようなジャンプアップと呼ばれる動きで飛距離を出そうとします。それは洋の東西を問わず、古今東西同じ。現在世界トップのロリー・マキロイをはじめ、ジャスティン・トーマス他、枚挙に暇がありません。でも、かねてから私は【方向性に難が出る】と思っていたのです。
ところが、昨年シニアドラコンチャンピオンの堀田晃宏プロからの相談を受け「ジャンプアップの正しいやり方」というものを2人で模索・研究して、ある仮説を得ました。そして久々にクリスにジャンプアップを解禁させたところ、方向性を失わずに30ヤードの飛距離アップ(280ヤード)をはたしたのです。
【ジャンプアップにも正解がある】
この確信を基に、私は息子のPGAプレーヤーになりたいという夢、ひいては息子と同じような体格に恵まれない日本人が世界を目指すために、この方法論を多くの人へ公開していきたいと思っています。
ただし、この【ジャンプアップ】は劇薬です。暴力的な飛距離を手にする可能性がありますが、方向性と共に“自分のもの”とするには、多くのステップを踏まなければならないのです。これを身につけるため、段階を踏み、これからスイングで大切なことをドリルとして紹介していくつもりです。皆さんが、末永くゴルフを今よりもっと楽しめますように。お付き合いをよろしくお願いします。 SEE YOU SOON!