9番やPWなどのショートアイアンで届く距離ならプロみたいにピンを一直線に狙うショットを打ちたい…。起こりやすいミスの原因と対策を知り、ピン筋に打つためのテクニックを学ぶ。(※本記事はALBA650号に掲載された内容です)
ツマ先上がり・下がりはどうする?⇒ ボールと体の距離が変わらない振り幅で振る
ピン筋ショットを打つための基本は振りすぎないこと。ライが傾斜ならなおさらで、いかにバランスを崩さずに振るかが重要。また、傾斜でもフェースを返さない動きが基本になります。
まずツマ先上がりと下がりですが、ツマ先上がりはボールが足下よりも高い位置にあることで、横振りになりやすい。引っかけのミスに注意が必要で、フェースターンを最も抑えなければならない傾斜です。
ツマ先下がりは一般的にはスライスが出やすいライですが、アウトサイドからヘッドが入りやすいライでもあります。要するにつかまりの良いショートアイアンでは左へのミスが出やすいということ。ややシャット気味に上げて、真っすぐヘッドを動かすのがポイントで、アドレスもピンに対してスクエアに構えるのが正解です。
【ツマ先下がり ポイント(1)】シャット気味にフェースを上げる
▲フェースを閉じながら上げると飛球線後方に真っ直ぐヘッドが上がる。フェースの開閉を抑えられるので、ストレートにヘッドが動く。テークバックでフェースを開きながら上げると、次は戻す動きが必要になり精度に欠ける
あくまでもイメージですが、テークバックではフェースを閉じながら上げて、フォローは開きながら振り切る。このような動きを意識することでヘッドはストレートに動く時間が長くなります。手先の動きは使わずに、体の回転を主体に振ることを重視してください。
【ツマ先下がり ポイント(2)】ヒザの高さを変えずに振り切る
▲ヒザの高さをキープしたまま振り切れれば、体とボールの距離は変わらないのできっちりミートできる
▲ヒザが伸びると、ボールと体の距離が変わってしまうのでミスヒットになる
ツマ先下がりは重心が前にかかるため、バランスを崩しやすいライです。ヒザに柔軟性を持たせ、ヒザの角度をキープすることで体とボールの距離が変わらないようにスイングしましょう。手先で振ると引っかけるので注意して下さい。
【ツマ先上がり ポイント(1)】フェースの開閉を抑えながらインパクト
▲フェースが返らないように振るにはヘッドを手首の動きで走らせないこと。体の回転を重視しよう。フォローでフェースを返すと左に出てさらに左に曲がるミスショットになってしまう
ツマ先上がりは引っかけが出やすいライです。つかまりがいいショートアイアンは特に注意が必要で、フォローでフェースが返らないように振りましょう。無理に振り切る必要はなく、ボールを右手で押し出すイメージがいいでしょう。体の回転重視で振るのがポイントです。
【ツマ先上がり ポイント(2)】目とボールの距離を意識しながら打つ
▲ボールを胸で見続けるようにスイングすると、前傾角度がキープされて正確にインパクトできる
▲テークバックでカカトに体重がかかりやすく、上体が起きやすい。ボールに届かずトップになる
ツマ先上がりはボールとの距離が近くなるので、無意識に体が起き上がりやすくなります。ボールとの距離を保つポイントは前傾角度を変えないこと。他のショットにも言えることですが、胸をボールに向けたままインパクトすると前傾角度は変わりません。