80を切るならアイアンのパーオン率を上げて、悪くてもパー、あわよくばバーディというホールを増やしていきたい。上級者にとって怖いのはつかまらないミスよりも、つかまりすぎるミス。アイアンを引っかけてグリーンをオーバーすれば、難しいアプローチが残る。そうならないために、引っかけ防止ドリルを教わろう。
右手が強すぎると、体が突っ込みフェースはかぶる
ダウンスイングで右手が強いと、上体が左に突っ込み、フェースがかぶって入りやすい
左に引っかけのミスが出るのは、ダウンスイングで右手が強すぎるため。体が左に突っ込み、インパクトでフェースがかぶってしまうのです。80切りを目指すレベルの場合、アイアンでの引っかけは致命的なミスにつながります。
ダウンで右手を開いて離せば、左手リードで振れる
引っかけ防止の練習法として、ダウンスイングで右手を開いてパーにすると、左手でリードする感覚がつかめる
これを防ぐドリルとして効果的なのが、ダウンスイングで「右手をパー」にすること。胸の高さで右手を大きく開くことによって、左手のリードが正しくできて体が突っ込みません。右手を離して、左手1本でクラブの重さを感じながら振り抜けば、クラブのリリースもフェースターンも正しいタイミングがつかめますよ。
胸の高さで右手を離したら、左手のグリッププレッシャーは変えずにクラブの重さを感じながら振る。これができたら普通に握って打ってみよう
鹿島田 明宏
かしまだ・あきひろ/65年生まれ。名門・日本大学ゴルフ部では主将を務め、92年にプロ入り。アイアンの名手・安田春雄を師と仰ぎ、90年代には国内男子ツアーに出場した経験もある。従来の常識にとらわれないレッスンが好評で、それぞれのゴルファーに合った自然でシンプルなスイングを提案している。