【第2回:体幹で打つ(2)】練習は6Iのハーフショット「手先を使わず脚で振ってミート率を上げます」
黄金世代No.1の飛ばし屋、いやもしかすると、穴井詩や葭葉ルミ以上の日本女子ツアーNo.1の飛ばし屋かもしれない山路晶。昨年のドライビングディスタンスは250.85ヤードで6位だが、「シーズン中の調子が良いときは、250ヤードのバンカーは越えていたかな」と飛ばしのポテンシャルは計り知れない。そんな山路の飛ばしテクニックを7回に分けてドドーンと公開! 今回は下半身でスイングするために、山路が実践している練習法を教えてもらおう。
取材協力/船橋カントリー倶楽部 撮影/岩本芳弘
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6番アイアンで、飛ばしのフットワークを覚える
山路が普段の練習で使っているのは6番アイアン。難しい人は9番を使ってもいい
前回紹介した飛ばせるフットワークについて、もう一度おさらい。トップで右足カカトに体重を乗せ、切り返しではすぐに上体を回さずに、まず左足ツマ先に踏み込みます。そして左足カカト方向に重心を移しながら限界まで腰を回したら、地面を蹴ってクラブを一気に加速させる。
この下半身の動きをいきなりドライバーでやるのは難しいので、私も練習に取り入れている6番アイアンのハーフショットで覚えていきましょう。「6番アイアンだとハード」という人は、9番アイアンを使ってもいいと思います。
高くティアップして、ボールだけをクリーンに打つ
ゴムティの高さはドライバーと同じか、少し低いくらい。できるだけゴムティを打たないように、ボールだけをクリーンに打つ
まず、ボールを高くティアップします。ドライバーと同じか少し低いくらい。そして6番アイアンのハーフショットで打っていきます。スタンス幅はフルショットのときと同じでOK。手は脱力して、できるだけ腕を使わないように、下半身の動きだけで振ります。
ハーフショットでも下半身は大きく使う。体を止めて手だけで打たないように注意しよう
ティアップをする理由は2つ。1つはボールが浮いているほうが楽に当てられるので、フットワークに集中できること。もう1つはティを打たないようにボールだけをクリーンに当てることで、入射角が良くなりミート率が上がることです。
ボールを上げようとしてあおったり、反対に打ち込もうとして体が左に突っ込むと、ティを打ってしまいます。ハーフショットでボールをクリーンに打てるようになったら、ドライバーも飛ぶようになりますよ。
ボールをあおったり、打ち込んだりすると、ボールだけでなくティも打ってしまう
■山路晶
やまじ・あきら/98年9月10日生まれ。静岡県生まれ宮城県育ち。身長166センチ。B型。今年度22歳になる“黄金世代”で、同い年の畑岡奈紗とは仲良し。和歌山県の記録を持っていた母親譲りの俊足で、ヘッドスピードは45m/s前後を記録する。飛距離を生かした攻めのゴルフと、打つとき以外は笑っている明るいキャラクターが魅力。森六グループ所属。山路晶の公式サイトは
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