「ボールの手前何センチにヘッドを入れる」と力んで深く突き刺すから出なくなる
今日は、バンカーショットが苦手な方に向けて、一発脱出のヒントをお話したいと思います。
バンカーが一発で出ない人は、「ボールの手前何センチに入れなきゃ」と必死で考えながら、力強く、深く砂にヘッドを突き刺してしまい、結果まったく脱出できないケースをよく見ます。
バンカーショットというのは、「ボールの手前何センチ」と必死になって砂を深く取るのではなく、ピン方向に向かって「砂ごとボールを飛ばしてやる」「砂を薄く削って飛ばしてやる」「ボールは砂粒と同じだ」という感覚に変えることで、劇的に脱出しやすくなります。
なので、練習する際に一度何も考えずにボールがない状態で、砂を薄く削ってピン方向に飛ばしてみてください。うまく飛ばせたら、その削られた跡の真ん中辺りにボールを置き直して、もう一度薄く砂を削り飛ばすだけです。こういった練習で簡単にボールを出せることに気づくと思います。
左足一本で構えて、コッキングの動きだけでバンカーは簡単に出せる
実は、バンカーショットに限らず、スイングというのは左足荷重になりますので、意外にもクローズドスタンスというのがオススメな形になります。極端に言えば、バンカーが苦手な人は左足一本で立っていただいてコッキングの動きだけで打つのがオススメです。これなら同じ場所を薄く削りやすくもなりますからね。
これをやる際は、左足の前くらいにボールを置くといいでしょう。ダフリ・トップ・ホームランに悩んでいる人は、一度騙されたと思ってやってみてください。コッキングだけで力を使わなくてもスッと脱出できることに気づくはずです。
【久田順也/プロフィール】日
本プロゴルフ協会ティーチングプロA級かつ特定非営利活動法人日本Gボール協会 パーソナルトレーナー。2013年にPGAティーチングアワード奨励賞を受賞し、現在では母校立正大学付属中学、高等学校ゴルフ部コーチとしてジュニア育成にも注力。生徒一人一人にベストな指導を提供できるようにと日夜研究に余念がない。また、レッスンDVD『久田順也のゴルフ処方箋』も人気。その豊富な知識を活かして『LUKゴルフアカデミー五反田』、『リストアゴルフ』を中心に指導を行っている