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落合博満も松井秀喜もやっていた暗闇素振り! ゴルフでもスイングの『角』が取れる効果的なドリルだった 【四の五の言わず振り氣れ】

昨年でツアーから撤退した上田桃子や今年プロテストに合格した藤本愛菜、千田萌花が在籍している「チーム辻村」を率いるプロコーチの辻村明志氏。暗闇での素振りが上達のカギとなるという。

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2026年1月18日 18時00分

昨年でツアーから撤退した上田桃子や今年プロテストに合格した藤本愛菜、千田萌花が在籍している「チーム辻村」を率いるプロコーチの辻村明志氏。暗闇での素振りが上達のカギとなるという。

【連続写真】軸が全くブレず『角』が取れた上田桃子の全盛時のドライバースイング

2024年チームの本拠地である千葉・船橋市の丸山ゴルフセンターの駐車場に最新の弾道測定器を備えた「G_BASE」を設置していただきました。“あなただけの秘密基地”と銘打った、室内ゴルフ練習施設です。さらに、同社・同施設のアンバサダーを務めさせていただいています。

最先端の科学技術を駆使した「G_BASE」では、選手の1打1打のショットが数値で表されます。コスった、つかまった、突っ突いた……など、これまで感覚的な言葉でしかできなかった指導が、数値や視覚によってできるようになりました。選手とコーチとの間で、新たな共通言語を持ち、それが選手の技術向上につながっていると実感しています。

ただ、ボクは「G_BASE」の利点を、最近もうひとつ発見しました。おそらくそれは、開発者も意図していなかったものでしょう。3度の三冠王に輝いたプロ野球界のレジェンド、落合博満さん。以前、雑誌だったかテレビのインタビューだったかで、「暗闇の中での練習が一番の練習になる」と発言していました。一部のメディアからは、練習嫌いのレッテルを貼られた落合さんでしたが、誰も見ていないところで一人黙々とバットを振る姿は、いろんな人の証言でも明らかです。故・長嶋茂雄さんは監督をしているとき遠征先のホテルで507本の本塁打を打った松井秀喜さんを呼び、真っ暗な中で素振りをさせて音を聞いていたそうです。翻って「G_BASE」ですが、自分と向き合える空間であることも、ボクはこの施設の大きな利点であると考えています。

そして、ボクが選手たちにやらせているのが、施設内の照明を落とし、ボールにだけほのかな光を当てて、それでボールを打たせる、もしくは素振りをさせるという練習です。ターゲットラインだけレーザーで照らしてやる場合もあります。

この練習の効果は、何より感覚が研ぎ澄まされることでしょう。明るいと、どうしても目がボールやヘッド、シャフトの動きを追ってしまいます。実はこの動きこそが、スイングにとって死の動きにつながるのです。「頭を動かすな」と教えるのは簡単ですが、暗闇であればこの動きが防げるのです。

「感覚が研ぎ澄まされる」と書きましたが、体の深部で体やクラブを動かしている感覚といったらいいのでしょうか。軸を感じることもでき、そうなると軸が傾くことも、あるいは体のどの部分が力んでいるのか、自分自身ではっきりと分かるようになります。選手には1日10分から15分、練習の始めにやらせていますが、スイングの『角』が取れて断然良くなり、そうなると当然、ショットの数値、モニターに映し出される弾道も良くなるのです。スイングに間がなく打ち急ぐ人には暗闇素振りは特にオススメです。

部屋の明かりを消して、素振りをしてみましょう。目を瞑っての素振りでも構いません。悪いクセである『角』が取れ、自然で無理のないスイングが身に付くはずですよ。

■辻村明志
つじむら・はるゆき/1975年生まれ、福岡県出身。上田桃子らのコーチを務め、プロを目指すアマチュアも教えている。今季は千田萌花と藤本愛菜をプロテスト合格に導いた。読売ジャイアンツの打撃コーチとして王貞治に「一本足打法」を指導した荒川博氏に師事し、その練習法や考え方をゴルフの指導に取り入れている。元(はじめ)ビルコート所属。

※『アルバトロス・ビュー』892号より抜粋し、加筆・修正しています

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