HS40m/sだと、7番アイアンで理想の球筋を打つことは確かに難しい。しかし工夫次第では、我々アマチュアでも女子プロのような高い打ち出しと適正なスピンのかかった球を打つことは可能だとプロコーチの堀尾研仁は指摘する。アルバ本誌928号の取材で、体力がなくても7番アイアンを打ちこなす技術をじっくり教えてもらった。
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平均的なヘッドスピード(ドライバー40m/s前後)のアマチュアでも、7番アイアンで女子プロのような理想的な弾道を打つには、クラブ軌道と入射角が重要です。最近のロフトが立っている7番(平均でロフト29.2度)では、打ち出し角13〜15度、スピン量5500〜6000回転が理想となります。
そのためにはヘッドの入射角がポイントで、7度以上の強いダウンブローではロフトが立ちすぎて球が上がりません。理想は3〜5度の緩やかなダウンブローです。ヘッド軌道は2度ほどインから入れると適正な入射角になります。カット打ちになると、上から打ち込んでしまうので、低く打ち出してしまいます。
アドレスで注意したいのはアドレス時の両肩の向きです。球をつかまえたい・飛ばしたい意識が強いと両肩が開き、カット軌道になるため、肩をスクエアにすることを意識しましょう。また、手元は左内モモ辺りに置くとフェースをスクエアにセットできますよ。
■堀尾研仁
ほりお・けんじ/ 1971年生まれ。2002年よりプロの帯同コーチとしての活動をスタートさせ、現在は小木曽喬や中西直人らを指導。浜松町にある「ビームスゴルフスタジオ」にてレッスン中。
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