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あそこに打つ、のではなく「置く」という考え方

あそこに打つ、のではなく「置く」という考え方

配信日時:2013年7月4日 11時41分

 ゴルファーのレベルを問わず、コースマネージメントをするうえで重要な事は、狙ったところにボールを置くということです。ティショットであればフェアウェイに置きたいし、セカンドショットではグリーンの一番良いところに置きたい。そうすれば、スコアをまとめる事が出来るはずなのですが…。「あそこに打つ」というフレーズでは、ボールを打つ動作を重要視していて、ボールの行方までは重要視していない感じがしませんか?「あそこに置く」というフレーズでは、より丁寧に狙ったところに置きたい(打ちたい)という感じが伝わってくると思います。完璧なスイングで、綺麗な弾道で、狙ったところへ飛ばす必要はないのです。右や左に曲がる球、どんな球でも良いから、なんとかして狙ったところに置きたいという気持ちが伝わってくると思います。

 実際に、一打一打、「あそこに置く」というフレーズを口に出してもらいながら僕の生徒さんに打ってもらう事が多いのですが、置くというフレーズを使うと、スコアが必ず良くなる傾向にあります。不思議なものです。「打つ」だと打つ動作、スイングに集中してしまいがちになります。さらに打った後、ボールは空中を飛びますから着地するまでのことまでは大事にしていない感じがするのでしょう。置くと言葉を変えるだけで、あそこの地面に置きたい(止めたい)、どう打てばあそこに置ける(止めたい)のかという風に考えられるようになります。打つ動作よりもボールの止まる位置を重要視した言葉と言えるでしょう。

 プロの試合を見ていると、必ずグリーンを狙いやすいところに置いています。フェアウェイに置くのは当たり前なのでしょうが、フェアウェイの右サイド、左サイドまで狙ってボールを置く位置を考えています。そうすると、次のグリーンを狙うショットでも一番狙いやすいライにあるから狙ったところに置きやすくなります。ミスが少なくなるのです。パー5でセカンドを刻む場合でも3打目が一番打ちやすいところに置きにいきます。やみくもにセカンドで距離を稼いでグリーンに近づけるというようなことは、あまりしません。これは、プロの試合ではグリーンが硬くて速いので、ラフからではピンの近くに止められないからなのです。グリーン周りの状況が難しくなければ、果敢にツーオンを狙って最悪グリーンを外してもアプローチ勝負をするという場合もありえますが。その場合は、ラフよりもバンカーに置いたほうが、寄せやすいとバンカーに置きにいく場合もあるのです。

 100切りを目指している人もただボールを打つだけではなくて、どこにボールを置きたいのかということを考えてみてください。必ず丁寧なゴルフが出来ますし、ミスをしても大きなミスにならなくなります。「打つ」と「置く」、結果、意味は一緒のことなのですが、日本語の繊細さが皆さんのゴルフの繊細さへと変わること間違いありません。

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