<マイヤーLPGAクラシック 最終日◇21日◇ブライスフィールドCC(ミシガン州)◇6611ヤード・パー72>
山下美夢有がプレーオフを制して今季初、米ツアー通算3勝目を挙げた。5打差の7位から出た最終日に「64」をマーク。ロティ・ウォード(イングランド)との延長戦1ホール目で決着をつけた。日米通算16勝目を支えた14本を現地で撮影した。
住友ゴム工業と契約を結ぶ山下は、パターを除く13本が同社製。日本ツアー時代からクラブを替えない選手として知られる。米参戦1年目の昨年、海外メジャー「AIG女子オープン」(全英)を制した時と同じモデルが並んだ。今季開幕戦などパターを替えることもあったが、信頼の14本に戻ったということだろうか。
ドライバーは、昨年2月の米開幕から投入するスリクソンの『ZXi』(ロフト9度)。「弾道がすごく良くなったのと、ミスの範囲が狭くなった、ドライバーはいまのところ合っているかな」と当時話していたが、メジャーを含む米3勝目を挙げ、その信頼は揺るがない。
フェアウェイウッドの3番と5番、ユーティリティの4番と5番は日本ツアー時代から使う『ZX Mk II』。アイアンは現行モデルの『ZXi』シリーズだが、6番はやさしさを求めて『5』を、7番からPWまでは操作性のいい『7』をチョイスしている。
ウェッジもパターも昨年と替わらずだが、ドライバーのシャフトは試行錯誤していた。優勝時はフジクラの『スピーダーNXゴールド』(40SR)を挿していたが、ここに至るまで頻繁にテストを繰り返したという。
フジクラのプロ担当によると「ゴールドは今年3月からテストを開始していました。中調子ですが適度に手元もしなるモデルですので、ボール初速が上がる選手が多いのが特徴です。以前使っていたグリーンよりもゴールドは同じ重量帯でも軽いので、その点も昨年からシャフトを軽くしていた山下プロにマッチしたのかもしれません」と説明する。
日本ツアー時代は、フジクラの『スピーダーNXグリーン』の50グラム台、硬さSRを使用していたが、25年4月頃から同シャフトの40グラム台、硬さSRに替えた。当時のフジクラの担当者によると「海外で戦う上で、球の高さなど自分が目指す理想の弾道を打つために、絶えず試行錯誤している印象です」と戦う舞台が変わって最適な1本を追い求める姿があったという。
今年3月にはさらに高みを目指して、「(グリーンより)もう少し球が強く出れば。ゴールドはしなりやすい感じ。緑の方が少し硬め」と“しなりとトルクの黄金比率”がうたい文句の『ゴールド』(40SR)を投入。その後、三菱ケミカルの『ヴァンキッシュ』の30グラム台にスイッチした時期もあったが、今月の海外メジャー「全米女子オープン」では『ゴールド』の40グラム台、硬さRで戦った。そして先週に入って同40グラム台のSRに落ち着いた。
日本ツアーでは史上最年少で2年連続女王を戴冠。海を渡っても1年目からメジャーを含む2勝と環境が変わっても強さは変わらない。山下のクラブへのこだわりと追求が日米通算16勝を支えているようだ。
【山下美夢有のセッティング】
1W:スリクソン ZXi(9度/スピーダーNXゴールド40SR)
3・5W:スリクソン ZX Mk II(15・18度/スピーダーNXグリーン50SR)
4・5U:スリクソン ZX Mk II(22・25度/ベンタスブルー7S)
6I:スリクソン ZXi5(DG85 R300)
7I~PW:スリクソン ZXi7(DG85 R300)
48・52・58度:クリーブランド RTZ(DG95 R300)
PT:テーラーメイド スパイダーツアー X
Ball:スリクソン Z-STAR XV
※コースによって7W【スリクソン ZXi (21度/スピーダーNXグリーン60SR)】を入れることもある

