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インパクト後にロフトが立って”押せる”ドライバーはどれ? 人気の『G440 MAX』と国産モデルを比較

秋にリリースされた国産メーカーの最新ドライバーは、心地よいフィーリングに加え、高い飛距離性能が評価されている。今回は、『GEARS』を用いたインパクト動作解析によって、ピン『G440 MAX』と比較し、国産ドライバーのロフトにどのような変化があるかを検証した。

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2025年12月4日 11時00分

『G440MAX』はフェースが真っすぐ動く感覚で、『GEARS』のデータでもインパクト後のロフト変化は小さくなっていた。ロフト変化が小さいドライバーはインパクトで弾き感が強い傾向にある
『G440MAX』はフェースが真っすぐ動く感覚で、『GEARS』のデータでもインパクト後のロフト変化は小さくなっていた。ロフト変化が小さいドライバーはインパクトで弾き感が強い傾向にある

秋にリリースされた国産メーカーの最新ドライバーは、心地よいフィーリングに加え、高い飛距離性能が評価されている。今回は、『GEARS』を用いたインパクト動作解析によって、ピン『G440 MAX』と比較し、国産ドライバーのロフトにどのような変化があるかを検証した。

【写真】『TW777』はインパクト後にロフトが立つ! 『G440 MAX』はロフト変化が小さい 最新モデルを10段階で評価
インパクトロフトは18.6度とかなり寝ているが、ヘッド1個分先では15.8度まで立っている。ロフトが急激に立つものほどフェースに乗って、ボールをグッと押し込むような感触に。フェースに乗る分、ボールの操作もしやくなる
ボールコンタクトした後のヘッドの挙動は、打感や振り心地に影響する。打ったときのフィーリングとロフト変化が完全に一致。ロフトが立つほど、接触時間が長く、乗り感の強いフィーリングになる
慣性モーメントの高いヘッドはインパクト後のロフト変化が小さく、フェースが真っすぐ動く傾向にある。弾きの強さで球離れが速く、オートマチックに安定した弾道で飛ばせるフィーリングになる
インパクト後にロフトが急激に立つヘッドは、フェースに乗る感覚が強く、ボールを押し込むように打てる。フェースとの接触時間が長くなるので、ボールの操作がしやすいフィーリングになる
国産ドライバーに標準装備される純正シャフトの挙動にもモデルごとの特徴があった。インパクト時にシャフト軸に対してヘッドがどれくらい前に出ているかを示すのが『ヨコしなり』。数値が大きいほど、しなりが大きくヘッドを走らせながら、スピードアップすることができる
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インパクトロフトは18.6度とかなり寝ているが、ヘッド1個分先では15.8度まで立っている。ロフトが急激に立つものほどフェースに乗って、ボールをグッと押し込むような感触に。フェースに乗る分、ボールの操作もしやくなる

国産ドライバーの解析を行うと、意外な発見があった。それはインパクト後のロフト変化にモデルごとの違いがあること。それはボールを打ったときのフィーリングに大きく影響している。クラブフィッターの吉川仁氏に分析してもらった。

「よく国産ドライバーはフィーリングが良いと言われます。ただ柔らかいだけでなく、フェースにボールが乗るような感覚があり、操作性の高さがあるわけです。球離れの早いモデルとフェースに乗るモデルの差はどこにあるのか、『GEARS』を使った解析で明らかになりました。それは当たった後の〝ロフト変化〞です。

フェースに乗る感覚の強い『TW777』『ゼクシオ14』『RMX DD-1』はインパクト直後にロフトが立つ方向に動きます。ヘッド1個分、動いたところでインパクトロフトよりもかなり立っており、ボールの接触時間が長くなるぶん、フェースに乗る感覚が強くなります。

一方で、ロフト変化が小さいモデル(『G440 MAX』など)は、フェースの弾きを強く感じます。当たった後のロフト変化を知ることで、モデルごとの打ち心地が分かるのです」

よくツアープロがフェースに「乗る」、「くっつく」といった評価をするが、このインパクト後の一瞬で起こるロフト変化を感じ取っていたわけだ。ぜひ今回の解析を参考に、気持ち良く振れるドライバーを見つけよう。


【試打したリスト】
ブリヂストン:BX1ST
本間ゴルフ:TW777
ヤマハ:RMX DD-1
ダンロップ:XXIO14
グローブライド:オノフKURO
フォーティーン:DX-002

■解説 吉川 仁
よしかわ・じん/「4plus FittingLabo & Golf Salon」を主宰するカリスマフィッター。最新ギアに精通し、スイングとのマッチングを熟知する。『GEARS』や『トラックマン』を駆使した精密なフィッティングでゴルファーのスコアアップをサポートしている。

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