17日、ミズノが都内にてメディア向けに新作ゴルフシューズ『MIZUNO NEO IMPACT』シリーズの発表会を開催。同社アンバサダーの寺岡沙弥香プロ、元プロ野球選手の内川聖一さん、元バレーボール日本代表の迫田さおりさん、進行MCとしてフリーアナウンサーの上重聡さんが登壇した。
同社が名付けた愛称は「バケモノソール」。一見すると、大人気『コードカオス』にも似た“メッシュ状ソール”の同作だが、どんな誕生秘話を秘めているのか。これまでのゴルフシューズの常識とは異なる興味深い技術転用と進化を遂げていたため、会場の熱気とともに詳細にレポートしていきたい。
今回の『MIZUNO NEO IMPACT』シリーズは、総合スポーツメーカーであるミズノが野球、ランニング、バレーボールなど多様な競技で培ってきたシューズ開発技術を結集し、スイング時のグリップ性能と疲れづらい反発力を追求した高機能モデルだ。需要が拡大するスパイクレス市場で「傾斜地や濡れた芝で滑る」との悩みを解決するため開発し、「ゴルフシューズ単体で初めて発表会を開いた」ほどの自信作だとか。
■ 野球の『球速アップスパイク』や、バレーの『跳躍力アップ』靴の手法をゴルフにも!
グローバルフットウェアプロダクト部の目加田氏によれば、現在市場を席巻するアディダス『コードカオス』やプーマ『シャドウキャット』といった競合モデルに対して「我々もしっかり戦っていける、勝負できるシューズができた」と手応えを口にする。最大のカギは【他競技で実証されたデータの転用】にあるという。
バケモノソールの開発には、開催中の甲子園出場投手の7割が履く“+0.78kmの球速アップ”スパイク『スピードレボ』の開発でも活用した独自手法『データシャワーソールコンセプト』を採用。スイング時の動きを1/300秒単位で解析し、足裏にかかる力(方向・強さ)を分析した上で、各局面に応じたスタッド配置・ソール形状を設計した。
具体的には、母指球回りの「前足部内甲(赤色)」で全方向へのグリップを強化し、「前足部外甲(水色)」でインパクトからフォローにかけてのつま先から外甲への滑りを防ぎ左右の踏ん張りをサポート。「かかと部外側(青色)」で前後方向、「かかと中心部(緑色)」で左右方向へのグリップを高め、スイング後半の不意の滑りや足のブレを徹底的に排除した。
ミッドソールには“+3.6cmのジャンプ力”を誇るバレーボール用シューズでも好評な独自の高反発素材『MIZUNO ENERZY』を採用。中敷きの「MIZUNO ENERZY XP インソール」との組み合わせにより、前作『HAZARD ENERZY』比較でクッション性が前足部で約24%、かかと部で約15%向上。反発性も前足部・かかと部ともに約30%向上し、「地面に近いソールの薄さ」をキープしたまま、柔らかさと強烈な反発性を高次元で両立させた。
■バレーの「踏み込み」と野球の「割れ」にも共通点!?
登壇者のトークセッションでは、他競技のレジェンド2人が「シューズの性能」についてそれぞれの競技視点から説き起こし、爆笑混じりの盛り上がりを見せた。まず、現役時代、跳躍力と強烈なバックアタックで世界と戦った迫田さんは「反発力」と「歩きやすさ」の重要性を指摘。
「私は反発力を大事にしていて、今こう歩いてきても反発でしっかり前に進めてくれる感覚があるので長時間歩く人に合いそう。ゴルフの下半身の踏み込みはバレーの踏み込みとも似て『滑らない』のは本当に大事。あとは何と言っても軽さ! 女性でも本当に軽いんですよ。履き心地もしっかりフィット感はあるけど、締め付けすぎてない感じもすごくいい。本当にゴルフしていて安心感にも繋がるなって。(反発力と軽やかさは説明するより)履いてみてください!」(迫田さん)
通算2186安打の天才打者・内川さんは、野球とゴルフに通ずる「グリップ力」の重要性を解く。「野球もゴルフもトップが大事で、上半身と下半身で違う動作(割れ≒上と下の捻転差)をします。靴の中で『動いてくれるところ』と『止めるところ』がないと“割れ”になっていかず、ソールで支えてもらってる感覚はあります。踏み込んでいく時は左足の親指と内側で、(回転時に)支えるのは外側で止めてくれないと力が逃げてしまうので、接点としてパワーになる感覚ですかね。飛距離を伸ばしたい方に、ぜひ一度履いてみてほしい」と、動きに最適化したソールの利点を説く。
さらに「ギアの重要な所って、今持っている力を最大限に活かしてもらえることと、ワクワク感をもらえること。ギアを変えて成果が出た、するとさらに上を目指したいと、どんどん上を目指していける」と動機づけにしているそう。プロ野球OBでも屈指の飛ばし屋(当たると330yd超)だけに「隣の隣のホールから打つことも多い」そうだが「(バケモノソールは)野球スパイクのように金具だけ突き刺す感じでなく、ソール全体の接地面積が広いから滑らない」と、その安定感も信頼する理由だそう。
最初のテストから気に入って即採用した寺岡沙弥香もべた褒めだ。「日本のメーカーならではの履き心地の良さがある。何より傾斜や山の斜面からでも足がブレないし、反発の良さがたぶん足の蹴りのスピードをちょっと速くしてくれてるのかな。『滑るかも』って思わなくていいので、自分の100%の力で振れるから、このシューズに替えて10ヤード弱伸びました」と、絶賛する。
■ “幅広・甲高”な記者でも感動のフィット感!
シューフィッター泣かせの「幅広&甲高&扁平足」を誇る記者も、足入れした感想をお伝えしたい。歴代『コードカオス』をジャストサイズで選ぶと「薄い靴下でもファスナーが閉まらない」記者は、流行りのメッシュソール系の使用を諦めてきた。が、ミズノはジャストサイズでもピッタリ履け、感動のフィット感と快適性だった。
元々合う靴が少なく、軽い『ネクスライトエナジーボア』や『同II』を愛用してきたが、今作は同サイズでも格別のフィット感で重さも全く感じず軽快。それでいてネジレにも強く、室内で軽く振るとインパクトからフォロー以降でたしかに左足のソール外側が流れない。普段のミズノ製より、スイング中に靴と足に隙間ができず一体化して、裸足のようなダイレクト感も感じた。(編集部M・K)
【製品概要】
製品名:MIZUNO NEO IMPACT + ENERZY BOA(合成皮革・合成繊維モデル、3色)/ MIZUNO NEO IMPACT ENERZY BOA(人工皮革モデル、2色)
発売日: 9月18日 ※一部カラー、WIDEは9月4日先行発売
価格:オープン(オンライン登録は税込21,450円)
ウィズ:3E(51GM品番)、4E/WIDE(51GQ品番)
重さ:約360g(26.0cm片方)
