最長飛距離382ydのJPDAドラコン選手・柳井紗奈が、屋内ドラコンのエキシビションマッチ「GOD 残響 in 仙台PIT」で412ydの世界記録保持者である、フィリス・メティに勝利したことをSNSで報告。
「2025.12.7【GOD 残響in仙台PIT】今年、最後の試合はドラコン世界大会5勝、ワールドレコード414ydを持っているフィリス・メティ選手との対戦でした!世界トップのメティ選手のスイングを間近で見れて戦えてとても貴重な時間でした。今回はJPDAルールで勝つ事が出来ましたが飛距離は全然無理だった…まだまだ練習もトレーニングも足りてないので精進します」
JPDAという団体は「ゴルフにつながるドラコン」を掲げ、曲げない精度も求めるのが特長。今回の「GOD 残響」は1分15秒以内に3球を打ち、グリッド(有効計測範囲)内に止まった最長飛距離を計測、3ラウンドした。柳井は「さすがに飛距離では勝てなかったですが確実にフェアウェイを捉えて勝てました」と、正確性で勝利した形。
使用クラブもJPDAの選手には「ヘッドスピードの速い男子でも3Rや3SRなどの【軽・柔】が多いです」と柳井。従来は「長尺かつ超硬いシャフトで振り切る」のがドラコン界の常で、フィリス・メティもこの延長上の【硬さX】のゴルフレーブ製『インパクトボロン』(ヘッドはツアーエッジ『c725』の9°)を使用していた。
かたや、柳井はヤマハ『RMX DD-1』(7°)に三菱ケミカル『ヴァンキッシュ』の(3S)を組み合わせ、長さ46インチで使用。「今のドラコン界はちょっとでも曲がると負ける」と言い、ミスに強いヘッドと復元力のいい柔らかシャフトでヘッドスピードを上げつつも「枠に入れる」技術を高めていた。
■柳井紗奈
やない・さな/ 1998年生まれ、福岡県出身。PLDA世界大会では2021年に4位、翌22年には2位に入った。公式最長飛距離は女子日本記録となる382ヤードを誇るJPDAドラコンプロ。
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