オデッセイから『ゼロトルク』が出てきて、何モデル目になるだろう。従来機種は、その【ハンドファースト強め】な見た目との戦いだったが、昨秋の浅重心モデル『Square 2 Square TRI-HOT』でこれを払拭。ところが、この【センターシャフト】の見た目にまたも文句をつける人がいた。
だが、今度こそ文句のつけようはない。4月24日に数量限定発売の『Square 2 Square TRI-HOT SB』パター(画像左)が発表された。端的に言えば、オーソドックスな見た目の【シングルベントシャフト】を採用した同社初のゼロトルクだ。従来の「構えにくさ」問題に、ついに終止符が打たれるのだ。
センターシャフトの違和感を「SB」で一新
モデル名の末尾についた【SB】とは、このシングルベントシャフトのこと。ヒール側からネックが立ち上がる、ゴルファーの慣れた見た目に加えて、ハンドファースト度合いも浅重心な『Square 2 Square TRI-HOT』なら極力抑え込めるため、この見た目には文句のつけようがない。
フェース開閉を抑えるゼロトルクの恩恵をフルに享受したくても、従来のセンターシャフトだと、見た目以外に【当たるタイミング】の違和感もあった。理由はオンセット度合いが強くなるためで、今作『Square 2 Square TRI-HOT SB』はそこも払拭し、タッチの出しやすさでかなりのプラス材料になる。
3つの異素材で「浅重心」を達成
ヒール装着ながらゼロトルクを維持できる秘密は、『SB』のストレート部の延長がヘッドの重心を通るため。背景に緻密なヘッド構造がある。赤いアルミニウム、黒いステンレススチール、そしてインサート周囲のタングステンという3つの素材を最適に配置し、さらにソール面に大きな重量削減のための窪みを設けている。
この凝りに凝った設計で、重心をフェース面へ極限まで近づけることに成功。自然なアドレスが可能になっただけでなく、浅重心化はインパクトでフェースの浮き上がりを抑えて上部打点で捉えやすいため、安定した順回転を生み出すというメリットも提供する。
Ai-DUALインサートで「順回転」
その浅重心ヘッドは、順回転を生む『Ai-DUAL』インサートと相乗効果を発揮する。約1万5000回のシミュレーションを経て開発された『Ai-DUAL』インサートは柔らかい樹脂と硬い樹脂を複雑な形状の境目で組み合わせた二層構造により、打点が多少ずれてもボールスピードを安定させるもの。
さらに、新たに採用された三角形の溝『F.R.Dグルーブ』が、インパクト直後からスムーズな順回転をボールに与え、カップインの確率を格段に向上させる。かつてのAIインサートで指摘された打感や打音の硬さも克服され、名器ホワイト・ホットに近いソフトフィーリングも特徴だ。
数量限定のプレミアムな価値
ラインアップは「#7」「ROSSIE」「JAILBIRD」の34インチに加え、38インチの「#7 CRUISER」を合わせた計4種類が用意された。価格は通常モデルが82,500円、CRUISERが89,100円(いずれも税込)で、CALLAWAY SELECTED STOREとオンラインストアのみで展開される希少な限定製品だ。
ブラックカラーのSTROKE LABシャフト装着の佇まいは、所有欲を満たすだけでなく、スコアメイクに直結する究極の武器となる。ゼロトルクの安定感と、ヒール装着の構えやすさ、タッチの出しやすさ。ここまで非の打ち所のないゼロトルクは、我々の未体験ゾーン。かなりの高額だが、コレだけは試す価値が高そうだ。
◎撮影・田中宏幸、キャロウェイゴルフ