マスターズに復帰したタイガーを トップ選手が恐れるこれだけの理由
目前に迫った今シーズン最初のメジャー、マスターズ。その主役に、あのタイガー・ウッズが躍り出てくるのではないかとの予想がまことしやかに流れている。回復に長い時間を費やした故障も癒えたほか、ギアも一新して今シーズンのスタートを切ったタイガー。その復活の原動力に迫ってみた。
配信日時: 2018年3月29日 11時35分
持病の腰痛から開放された途端 米ツアーのヘッドスピード記録を更新
タイガー復活の要因は、ここ数年、彼を悩ませてきた腰痛から解放されたことに尽きるだろう。昨シーズンも、ファーマーズ・インシュアランス・オープンで約1年5カ月ぶりに米PGAツアー復帰を果たしたが、同大会を予選落ちしたあと持病の腰痛が悪化。ドバイ・デザート・クラシックを途中棄権してそのまま戦列を離れ、4月には4度目の手術を行った。その後はリハビリに専念。昨年の9月には歩くことすらままならなかったというが、ここ数カ月で驚異的に回復したようだ。
また、この回復によって、「体を守ろうとして行っていたセーブ気味のスイング」から、タイガーらしい「思い切りのいいスイング」ができるようになったのも大きい、と本人は語る。
ナイキの撤退を受け 更新したギアが復活を後押し
その証拠に、バルスパー選手権では今シーズンツアー最高記録となるヘッドスピード57.75m/sをマーク(ちなみに大会3日目の14番では327ヤードのビッグドライブだった)。同大会終了時点までの今季の平均は54.72m/sで、賞金ランク2位になった2013年の平均52.88m/sを1.84m/sも上回っている。
さらに、ギアとの相性が復活の後押しをしたと考える関係者は多い。
ナイキの撤退を受けて手にしたテーラーメイドのクラブは、ドライバーに関してはまだジャストフィットとはいっていないようで、フェアウェイキープ率は51.61%(202位)、トータルドライブ(ドライビングディスタンスとフェアウェイキープ率の順位を加算したポイント)147位と低迷しているが、プロトタイプのアイアンは威力を発揮。確実にグリーンをとらえ始めている。
さらに、ギアとの相性が復活の後押しをしたと考える関係者は多い。
ナイキの撤退を受けて手にしたテーラーメイドのクラブは、ドライバーに関してはまだジャストフィットとはいっていないようで、フェアウェイキープ率は51.61%(202位)、トータルドライブ(ドライビングディスタンスとフェアウェイキープ率の順位を加算したポイント)147位と低迷しているが、プロトタイプのアイアンは威力を発揮。確実にグリーンをとらえ始めている。
さらにタイガー自身が「一番大事なゴルフギアはボールだ」と語っているように、一昨年から使い始めているブリヂストンのボール「TOUR B XS」がタイガーの好調を支えているのは間違いない。
ドライバーの飛距離は、他の“若い”プレーヤーと比べても遜色ない数字を叩き出しているし、ショートゲームとアイアンに関しては、松山が語っていたように、全盛期を彷彿させるショットを繰り出しているからだ。
ショートゲームの好調ぶりは数字にも表れており、アーノルド・パーマー招待では、グリーン周りのストロークゲインド(ショットの貢献度)が+1.089で大会2位。パッティングは+1.381で8位。タイガーのイメージ通りにボールは回転し、カップに吸い込まれていく。
ドライバーの飛距離は、他の“若い”プレーヤーと比べても遜色ない数字を叩き出しているし、ショートゲームとアイアンに関しては、松山が語っていたように、全盛期を彷彿させるショットを繰り出しているからだ。
ショートゲームの好調ぶりは数字にも表れており、アーノルド・パーマー招待では、グリーン周りのストロークゲインド(ショットの貢献度)が+1.089で大会2位。パッティングは+1.381で8位。タイガーのイメージ通りにボールは回転し、カップに吸い込まれていく。
タイガーがボール選びにおいて重視しているのは、ショートゲームでの安定したスピン性能であり、「TOUR B XS」は「TOUR B」の中でも、よりソフトフィールとスピン性能を重視したモデルだ。
さらに、この「TOUR B XS」はスピン性能だけでなく、風の中での弾道の強さ、飛び性能も両立しており、タイガーはそのトータルパフォーマンスの高さに驚いて、このボールで戦うことを決めたという。
体調が回復し、それに伴ってスイングも良い状態に仕上がり、戦うための武器も整った今シーズンのタイガー。そしてまもなく始まるマスターズ。最終日のオーガスタの18番、数多くのパトロンたちで埋め尽くされたスタンドに、「TOUR B XS」が緩やかな放物線を描いて投げ込まれるシーンが、今年は見られるかもしれない。
さらに、この「TOUR B XS」はスピン性能だけでなく、風の中での弾道の強さ、飛び性能も両立しており、タイガーはそのトータルパフォーマンスの高さに驚いて、このボールで戦うことを決めたという。
体調が回復し、それに伴ってスイングも良い状態に仕上がり、戦うための武器も整った今シーズンのタイガー。そしてまもなく始まるマスターズ。最終日のオーガスタの18番、数多くのパトロンたちで埋め尽くされたスタンドに、「TOUR B XS」が緩やかな放物線を描いて投げ込まれるシーンが、今年は見られるかもしれない。