ロマン派ゴルフ作家語る
『BRM2 ウェッジ』を試打して、もう一つ、特徴的だと感じたのは、フェースを開いて、飛距離を落とそうとすることへの反応です。これは、飛びすぎるのはアウトですが、見事な反応を見せてくれます。飛びすぎないことは、アプローチのときに武器になります。安心して打てるからです。フェースへの乗り感が、そのまま結果になります。
自在に打てることを遊べるウェッジが、『BRM2 ウェッジ』です。色々な球種を打ちたいゴルファーに、『BRM2 ウェッジ』はオススメです。打てば打つほど、引き出しが鍛えられるウェッジになっているので、実に面白いです。
フェースのミーリングの効果を実感できるのは、ラフで使うシーンが一番でした。ミドルレンジのアプローチや、フルショットで、フライヤーは出ませんでしたし、スピンもしっかりと入りました。この部分は、なかなかスゴいと感心しましたが、『BRM2 ウェッジ』の最も良い部分は、さり気なくウェッジとしての基本性能で我慢しなくとも使える部分だと思います。
試打しながら、アプローチが上手くなったような気がしました。低めのボールで、適度な球足を出す寄せが上手く打てないツアーウェッジが多くなりましたが、『BRM2 ウェッジ』は自由自在という感じで、気持ち良く打つことが出来ました。
冒頭で紹介したときに、価格が手頃になったと書きました。『BRM2 ウェッジ』は、コスパが良いウェッジです。他のツアーウェッジの多くが、高額なウェッジになっているので、それと比較すると明らかに安いです。
どんなウェッジが良いウェッジかという答えは、かなりむずかしいものです。個人的には、飛ばないことに敏感なウェッジが良いウェッジだと考えていますが、オートマチックに飛ぶウェッジのほうが結果が出やすいゴルファーもたくさんいます。『BRM2 ウェッジ』は、飛ばさないテクニックが活かされるウェッジです。飛ばないことで狙い通りに止められるウェッジが欲しかったゴルファーに、使ってもらいたいクラブです。
試打クラブスペック
ヘッド素材 軟鉄(S20C)鍛造
ロフト 50度、58度
バンス角 5度/10度/Fソール、58度/8/Mソール
ライ角 63.5度
シャフト N.S.PRO MODUS TOUR105(S)