注目ポイント
『B-Limited 220MB アイアン』は、ブリヂストンスポーツの総力を結集したマッスルバックアイアンです。
マッスルバックアイアンは、プレーバックという別称も使われるように、構造が単純です。機能を詰め込むといっても、精度を高めるというパターンにならざる得ない、という宿命があります。
『B-Limited 220MB アイアン』も、「ツアーグルーヴデザイン」という0.02ミリの精度でフェースのスコアラインの溝を作り込んで、スピンを安定させたテクノロジーを搭載しているというだけしかリリースには出てきません。
マッスルバックを使おうというゴルファーには、それで十分なのです。テクノロジーに助けてもらう必要がないからこそのマッスルバックだからです。実力が剥き出しになることで、精度が高いゴルフをすることができるゴルファーのみが、『B-Limited 220MB アイアン』のターゲットです。
ただし、絶対条件と言える隠れた機能があるのも事実です。それは、言い換えれば、機能美です。
構えやすさにダイレクトに影響するのは方向性ですし、弾道をイメージできるかどうかも、ヘッドの美しさの中に入ってくるかもしれません。それは、直線の見え方と曲面のバランスなど、細部にわたります。ゴルファーによっては、強いこだわりがあって、構えただけで、ボールを打たずに、「これはごめんなさいです」というようなケースもあるのが、マッスルバックアイアンなのです。
『B-Limited 220MB アイアン』を改めて見てみると、実に美しいアイアンです。無駄を削ぎ落として、重要な部分だけを残したという感じがします。アドレスビューでは、ネック処理の曲面に個性があり、トップエッジの見え方も工夫が見えます。ツアープロの要望というのが、よくわかります。
それでいて、過敏になってむずかしくなりすぎないような雰囲気もビンビンにしてきます。
試打した日は、薄曇りで、気温は19度〜24度。微風でした。使用したボールは『TOUR BX』です。
ブリヂストンスポーツが誇る最先のマッスルバックアイアンを、秘密を暴く視線で打ってみました!