『TRI-HOT 5K』の【幅広】が大人気に!
今年の開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」では、オデッセイ『TRI-HOT 5K』シリーズの『TRIPLE WIDE』という、過去最高に幅広なブレード型に女子プロ5人が飛びついていた。
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幅や形状の異なる5種類のブレード型を用意する『TRI-HOT 5K』シリーズだけで、実に14人と、一大勢力図となっていた。なぜ、流れが『5K』に来るのか? 答えはフェース面が【ブレない、ブレード】だからだろう。ブレード型を持たないパターメーカーなど無く、オデッセイにも多種のブレードが存在するが、【5K】だけが異質と言えるのだ。
MOIが5000=5K。コレ以外のブレードを圧倒
だから我々は「ブレード=カッコいい」と憧れるが、こと「スコアは?」といえば、そう簡単にいかないことも多いはず。周辺重量配分されたこの形状はMOIで4000g・cm2超で構えやすさと操作のバランスに優れる半面、基本アーク型のストロークで開閉を使うが故に、ストロークやリズムが不安定な人はフェース面がブレやすい。
浅重心のマレット型『ELEVEN』シリーズも同時誕生した通り、過去の形状の常識を超越したのが、オデッセイの新作の特徴で、ヘッド内部のタングステンなど複雑なパーツを組み合わせることで、ぱっと見の形状と異なる性能にアップデートされている。
今年は昨年に増して、パター変更の嵐となる!?
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また、オフの間に『TRI-HOT 5K TRIPLE WIDE』をテストした結果、5年近くも使った『O-WORKS 1W』から移行した選手も。そして、もっと長い期間エースに『VERSA #1』を使った横峯さくらも「転がりのいいパターを試したい」と、『TRI-HOT 5K TRIPLE WIDE』を今週使用する。
「強い人をマネする」流れはどうなる!?
が、マネして良くなることもあれば、合わないこともある。開幕からの動きを見ると、「強い人の結果をマネる」流れが今年は変わるかも……と感じるのは気のせいだろうか。長年女子使用率1位をキープしてきた、王道のホワイトホット・インサート系への“揺り戻し”を感じる。
ヘッド形状も数多とあり、ブランドも豊富なため、オデッセイの場合は「コレが合う!」「コレが狙い目!」とマスト試打を絞りづらいのが正直なところだ。
が、現時点で言えるのは、オデッセイが提案する「ミスしてもブレないための設計変更」は、多くの女子プロに受け入れられている。我々一般ゴルファーに【ブレない、ブレード】がどれなのか? そこをじっくり見極めていきたい。
Text/Mikiro Nagaoka