鹿又「+2m/s」、鶴原「5球打てば平均値の違いが分かる」
そう、昨年のメイン機種『EPIC SPEED』は浅重心だったが、今作『ローグST』シリーズは全4機種に「タングステン・スピードカートリッジ」という金色の後方ウェイトが入り、ミスに強い深重心になっていた。この違いが大きいのだとか。
「最近のドライバーは各社いい当たりなら初速は出ますが、『ローグST』はタングステンが入ってMOIが上がったからか、フェースの真ん中を外しても最高初速が出続けて平均初速の上がり方が凄い。5球打てば嫌でも自分のドライバーとの違いに気づきますよ」(鶴原)
タングステンの重さはモデルで異なり、今作はAIが「スピン・初速・打出し角」の飛びの三要素を計算、4機種の対象者に最適な設計に。2人は「今までのキャロウェイは【2本の柱の内側で打たないと初速が出ない】と噂されていましたが『ローグST』でこの噂は完全に終わりますね」と、予想する。
「基本『MAX』。ちょいつかまり初速&低スピンで飛ばせる」
HS41m/s前後の鹿又は「ボクは『MAX』一択で、そこに迷いもなく、どんなゴルファーもこの最高機種から打ち始めるべき」と話す。鹿又より速いHS47m/s前後の鶴原も「同感。まず『MAX』を打って不足があれば他の機種を選べばよく、実は4機種あっても選び方は超シンプルですよ」。2人はなぜ、ここまで『MAX』を推すのか?
「とにかくボールスピードの速さとミスの強さ、低スピンと、飛距離を伸ばす上で必要な要素が全て詰まっているのが『MAX』です。名前や見た目の近い『MAX D』の存在で迷いがちですが、基本的にかなり多くの人が『MAX』を試せば全て解決するはずです」(鹿又)
名前も見た目も似ているが【基本、まずはMAX】で殆どの人が【飛んで曲がらない状態を作れる】というのが2人の結論だ。その他のモデルについては、「MAXとどう違うか?」という軸で選ぶといい。
【FW】も狙いは『MAX』。「浅・低重心で上がるし1W級の初速」
鹿又は「一見すると浅重心ですが、これが違って球の上がりやすい低重心化に繋がってます」と言い、鶴原も「難しい3Wでも信じられないくらい上がるのが『ローグST』です」と太鼓判。実際に打った球が証明だが、特に鶴原は驚くほど高い球を放ち、特に『MAX』の初速と低スピンが際立つ結果に。
「チタン製のFWでもないのに、ドライバーと遜色ないボールスピードが出るとかズル過ぎますよね(笑)。ウェイトの位置はけっこう前寄りに見えますが、コレが低重心化に効いて『MAX』は低スピンでぶっ飛ばせます。ドライバーと同じ選び方で大丈夫だと思いますよ」(鹿又)
2人はやはり人知を超えた【AI設計が性能に効いた】と見る。「今回のFWはジェイルブレイクの形も変わりましたが、やはりAIが飛びの三要素を含めた計算をしたことで、モデル毎に最適なスピン量・打ち出しが求められるのが凄い」と鹿又。鶴原も「基本『MAX』で間違いなく飛距離が伸びるはず」と話していた。
【UT】は止まりやすく、【アイアン】もスコアのために進化
鶴原は「上級者好みの『PRO』でさえ、4Uでも打ち出しが高くホップするミドルアイアンのような球質でビタッと止められた」と話し、鹿又も「顔の好みは2タイプありますが、どの機種も打ち出し角とスピン量が多く、ロングアイアンの代わりに止める目的に合致し、しかもタテ距離が揃うのが凄すぎますよね」。
「キャロウェイのアイアンって、丸みのあるソール形状が秀逸で、芝を通り抜けるスピードが落ちず、手前から入っても滑るから距離が落ちづらいんです。加えて今回は形がアイアンらしくカッコよくなって、出る弾道はウッドのように高打ち出しで必要スピンが入る。地面へのランディング角も大きく・より止めやすい球質になっています」(鹿又)
鶴原も「カッコいいだけでなく、スコアのための本質が追求されてますよね。シリーズ全体が弾道操作というよりは、再現性重視の性能」とAIが出した答えに納得していた。スピン・打ち出し・ボール初速をAIが最適化した新設計。自分でこれらを操作できない人は、『ローグST』に頼るのが手っ取り早い。