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シン貧打爆裂レポート『ステルス2 ドライバー&ステルス2 HD ドライバー』

貧打爆裂レポートのロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が、ギアについての噂の検証をします!実際にゴルフコースに持ち込んで、動画を撮影しながらラウンドしたレポートです。

配信日時:2023年3月1日 17時00分

■ロマン派ゴルフ作家語る

上位モデルの『ステルス2 プラス ドライバー』も、驚異的にやさしくなったと感じましたが、『ステルス2 ドライバー』と『ステルス2 HD ドライバー』も、後継機種とは思えないほどのやさしさを感じました。

それぞれに特色があるドローバイアスと、ミスヒットしても大きく影響しない許容性。二つのやさしさを見事にハイレベルで融合しています。

どちらのドライバーも、余裕を持って40m/sでも打つことが出来ます。また、ヘッドスピード45m/s以上のゴルファーにも打ってもらいましたが、ヘッドスピードが速いほうが飛距離への影響が強くなる傾向がありました。つまり、ヘッドスピードが速いゴルファー向けにチューニングはされているということです。また『HD』はボールが上がり過ぎて、ハードヒッターは逆に飛ばなくなってしまいました。

『ステルス2 ドライバー』は、スタンダードモデルということですが、ソールを見たときに、ウェイトの位置がヒール寄りだったことから不思議に思いました。ドローバイアスを謳っているドライバーで、こういう重量配置のクラブがあるからです。

近年のテーラーメイドのドライバーは、強い契約選手がフェード打ちという影響なのか、ドロー要素を抑え目にしている傾向がありました。『ステルス2 ドライバー』は、スタンダードモデルとして、テーラーメイドの新しいドライバーの基準としても機能していると感じました。元々のテーラーメイドを知っているゴルファーであれば、戻ってきた! と思うはずです。ドローが打ちやすくて、許容性が高いという二本柱で、テーラーメイドは巨大メーカーになってきたのです。

二代目のカーボンヘッドドライバーは、今までのフェースの工夫をして初速を上げるという競争からの離脱というメッセージも発しています。『ステルス2 ドライバー』は、フェースが軽くなることをフェース正面から見たときに中央が軽く、周囲が重くなることで生まれる許容性という機能にしたのです。新しい時代は、初代ではなく、二代目が作るのだと強く感じました。

『ステルス2 HD ドライバー』は、一見、ドローバイアスが薄そうに感じますが、逃がして打つ分にはストレート系のボールが出るドライバーになって、とらえて打てば、バリバリにドローするドライバーになるという極端な結果が出るものに仕上がっています。これは、それを知った上で、使用すれば、両方の機能を使うのではなく、どちらかに限定して使うことで、頼りになるドライバーです。

フェード打ちで、右に行くミスで悩んでいるゴルファーに『ステルス2 HD ドライバー』はオススメです。ストレート系のボールを連発できる可能性があります。ボールをとらえられるゴルファーで、ドローボールでコースを攻めたいゴルファーにも『ステルス2 HD ドライバー』はオススメなのです。1本で、タイプの違うゴルファーを満足させるドライバーなのです。実に面白いです。

『ステルス2 ドライバー』と『ステルス2 HD ドライバー』は、初代の『ステルス』の後継機種という感じはしません。全く新しい雰囲気があるドライバーです。

テーラーメイドのドライバーといえば、圧倒的な飛距離だと信じているゴルファーには、少し物足りないかもしれませんが、総合力という意味では、テーラーメイドのドライバーで歴代最高だと思います。

■試打クラブスペック

『ステルス2 ドライバー』

ヘッド素材 :チタンフレームボディ [9-1-1 ti] +6層カーボンクラウン+9層カーボンソール
+特殊強化カーボンコンポジットリング+フロントTSSウェイト(15g) 
フェース素材:新60層カーボンツイストフェース+PUカバー
ヘッド体積 :460cc
ロフト   :10.5度(9.0度、12.0度もあり)
ライ角   :56度(最大60度まで)
シャフト  :TENSEI RED TM50(S)
長さ    :45.75インチ

『ステルス2 HD ドライバー』

ヘッド素材 :チタンフレームボディ [9-1-1 ti] +6層カーボンクラウン+9層カーボンソール
+特殊強化カーボンコンポジットリング+フロントTSSウェイト(15g) 
フェース素材:新60層カーボンツイストフェース+PUカバー
ヘッド体積 :460cc
ロフト   :10.5度(9.0度、12.0度もあり)
ライ角   :58度(最大62度まで)
シャフト  :TENSEI RED TM50(S)
長さ    :45.5インチ

【著者紹介】篠原嗣典

ロマン派ゴルフ作家。1965年東京都文京区生まれ。中学1年でゴルフコースデビューと初デートを経験し、ゴルフと恋愛のために生きると決意する。競技ゴルフと命懸けの恋愛に明け暮れた青春を過ごし、ゴルフショップバイヤー、広告代理店、市場調査会社を経て、2000年よりキャプテンc-noのペンネームでゴルフエッセイストに。日本ゴルフジャーナリスト協会会員

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