今年も人気メーカーから続々と新シャフトが発表されているが、一体どのモデルを選べばいいのか? 今回は人気フィッターの吉川仁に【先しなり】シャフト10モデルを試打してもらった。
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近年、大手メーカーが力を入れているのが【全体しなり】シャフトです。振動数が200~220cpmとしなりが大きいものの、先端を硬くしたりトルクを抑えたりすることで暴れにくいシャフトに仕上がっていて、簡単にヘッドスピードを上げられます。
ただし、万人に【全体しなり】が合うわけではありません。例えば、リストターンを上手く使ったスイングをする人と相性がいいのは【先しなり】のシャフトです。5点剛性で見ると、手元が硬めで、中間から先端にかけて軟らかくなっています。つかまりがよく、高弾道のボールが楽に打てるモデルが多い印象で、いわゆる“赤系”ですが、『スピーダー NX ホワイト』やTPTなど、色で判別できないモデルも出てきました。今回は【先しなり】10モデルの振動数を独自で計測し、試打インプレッションも紹介。シャフト選びの参考にしてみてくださいね。
1.【フジクラ『スピーダー NX ホワイト』 振動数245cpm】
今までの先しなり系とは少し違っていて、振り感は中調子に近いのに弾道が先調子。つかまりが良くてハイドローが打てる
2.【フジクラ『24ベンタス レッド』 振動数255cpm】
先中調子の『RED』ですが、手元側は『BLUE』『BLACK』よりも硬いので、パワーヒッターで先調子が好きなタイプにマッチする
3.【USTマミヤ『LIN-Q パワーコアレッド』 振動数261cpm】
ヘッドスピード45m/s前後が使える先走り系。しなり戻りのパワーが強烈で、インパクトでボールを押せる。飛距離性能も高い
4.【USTマミヤ『アッタス RX サンライズレッド』 振動数242cpm】
歴代『アッタス』の先調子とも少し違っていて、スピード感がありつつネジレがない。サイドスピンがすごく少なかった
5.【三菱ケミカル『ディアマナ RB』 振動数254cpm】
『赤マナ』を継承するしなり方で、先端がしなり戻ってくれる。最近のロースピンヘッドとの相性がいいシャフト
6.【TPT『パワーレンジ Hi』 振動数241cpm】
スパインレスになる独特の製法によるスムーズなしなり感が特徴。手元から先端にかけて徐々に軟らかくなるオーソドックスな1本
7.【TPT『ニトロレンジ Hi』 振動数245cpm】
『パワーレンジ』と比較するとやや軽めになっているが硬さがあるので、ハードヒッターがつかまえて飛ばせる
8.【ネクスジェン『SS レッド』 振動数238cpm】
極端に先端がしなるタイプではないが、中間から先端にかけての加速感に優れている。つかまりが良くて高MOIヘッドと相性がいい
9.【ワクチンコンボ『GR38』 振動数208cpm】
超軽量設計で、インパクトゾーンでのしなり戻りが大きいのでシャフトが勝手にタメを作ってくれる。ドローボールが打ちやすい
10.【アーチシャフト『Natural 9 CELESTE』 振動数228cpm】
「全体しなり」系の中でも最もしなりが大きい。特に先端側のしなり戻りが強烈なのでスライサーと相性がいい
■試打・解説
吉川 仁
よしかわ・じん/大手シャフトメーカーでのフィッター経験を経て独立。現在は「4plus FITTING LABO」を主宰するカリスマフィッター
