PGAツアー「テキサスチルドレンズ・ヒューストンオープン」を5打差の圧勝で飾ったゲーリー・ウッドランド。開頭手術を経て復活した41歳のベテランが、若手の専売特許と思われがちな「ヘッドスピード」でも“ツアー最速”となっている。
一般的な選手は30代後半から飛距離よりもマネジメントへとシフトする。しかし、2023年に脳腫瘍の摘出手術という壮絶な経験をした男のスピードはなぜか真逆だ。ツアー参戦した25歳の2009年は「122.57mph(3位:54.79m/s)」で、「全米オープン」で勝った35歳の2019年は「121.59mph(10位:54.35m/s)」だった。
そして、開頭手術をした2023年は「122.16mph(10位:54.6m/s)」だったが、現在ここまで「128.19mph(57.3m/s)」とツアー最速を維持。力感のないゆったりリズムでスピードと精度を両立するのはランディ・スミスコーチとタッグを組んだことや、空力性能に優れたコブラ『OPTM』の影響もあるだろう。
米国コブラはかねてからスピードに長けた選手と共に開発を重ねてきたことで知られ「ウッドランドのPGAツアー5勝目はOPTMの力によるものです。ヘッドスピード128.19mph、平均飛距離324.6ヤード、最長飛距離409ヤード」とSNS投稿。かつてのブライソン・デシャンボーや、ドラコン選手カイル・バークシャーらの高い要求に応え、空力を極限まで高める丸みのあるボディが特徴だ。
今大会、ウッドランドが記録した「SG:ティー・トゥ・グリーン(ショットの貢献度)」は、他選手を9打以上も引き離す驚異の「+9.728」。この圧倒的なスタッツを支えたのは、ボールに対する絶対的な自信もあるだろう。米国アクシネット社はウッドランドが『Pro V1』を選ぶ理由をこう明かす。
「私はスピン量が多くてスピードも速いタイプなので、Pro V1はスピン量を少し抑えてくれます。グリーン周りではスピンをかけられるので、ドライバーで完璧なスピンをかけられる汎用性と、グリーン周りでスピンをコントロールできるスピードを兼ね備えているのは、私にとってまさに理想的な組み合わせですし、風の強い中でゴルフをして育ったので、ボールの弾道を低く抑えるのが好き。
私は人生を通してずっとタイトリストのゴルフボールを使ってきました。最高のゴルフボールだったから使ってきたし、今ではプロとしてゴルフをしていて、あらゆるボールを試してきました。だからこそ、タイトリストのボールの優位性が証明されているんです。これ以上のものはありません。箱を開けた時に、自分が何を手に入れたのか分かっているという安心感があるんです」(ウッドランド)
また、PGAツアー選手のドライバーシャフトは「6X」の使用者が多い中、下記のようにウッドランドはフジクラ『24ベンタスブラック8X』でツアー最速のヘッドスピードを維持していた。
【ゲーリー・ウッドランドの使用ギア】
1W:コブラOPTM MAX-K(9° 24ベンタスブラック8X)
3W:ピンG440 MAX(15°)
UTI:ウイルソンStaff Model(18°)
4,5I:コブラKing TOUR(KBX C-Taper130X)
6I~PW:コブラKing MB( 〃 )
52,56°:コブラSB
60°:クリーブランドRTZ
PT:スコッティ・キャメロンGoLo7 CS Tour Prototype
BALL:タイトリストPro V1