12月の中古クラブランキング・ドライバー部門では、テーラーメイドの『SIM2 MAX』が5カ月連続で1位を獲得。人気の理由や気になる価格など、現在のトレンドをゴルフパートナー藤沢長後店の店長を務める島田辰也店長とチェックしていこう。
7月から5か月連続で売り上げランキングのトップをいくのが、テーラーメイドの2021年発売の『SIM2 MAX』だ。22年よりテーラーメイドは、カーボンフェースの『STEALTH』シリーズへモデルチェンジ。現行の『Qi』シリーズもカーボンフェースモデルで、現在のところチタンフェースの最終モデルとなっている。
「完成度の高いヘッドで飛距離や方向性、やさしさと満足できる点が多いです。お馴染みのツイストフェースは反発係数が高く、ソールとクラウンはカーボンで軽量化し低重心化に成功。なかでもMAXタイプは、低スピン&高弾道で、重心位置もニュートラル。ブルーのコスメで見た目も良いので、幅広いゴルファーに受け入れられています」。中古での平均販売価格は25,000円だ。
1位の『SIM2MAX』に比べてお買い得なのが、2位の『STEALTH2』(2023年発売)と6位の『STEALTH』(2022年発売)だ。中古クラブの平均販売価格は、『STEALTH2』が24,000円、『STEALTH』が15,000円と、その前に発売された『SIM2 MAX』よりも安くなっている。
「カーボンフェースとなった『STEALTH』は、やや難しいヘッド。ある程度ヘッドスピードがないと使いこなせないイメージがあります。一方で『STEALTH2』は、その辺りのやさしさが改善され、つかまりが良くボールも上がりやすくなっています。ロングセラーとなったモデルなので中古市場にも数が出ています」と島田店長。『STEALTH2』は比較的在庫が豊富、『STEALTH』は使い手を選ぶわけだが、ヘッドスピードが速い人なら試打するのも良さそうだ。
3位は今季年間女王に輝いた佐久間朱莉が手にするピンの2022年発売の『G430 MAX』。佐久間はロフト9度に『レジオフォーミュラ B+ S55』シャフトを組み合わせ、ドライビングディスタンス10位となる250.29ヤードをマーク。フェアウェイキープ率も65%を超えで、「ミスヒットに強い」ことをお気に入りポイントに上げつつ「ヘッドがコンパクトで、球離れが速過ぎず打感が柔らかいのもいい」とコメントしている。
島田店長も「とにかくブレないと方向性に不安があるゴルファーから支持されています」と、曲がりにくいのがピンのやさしさで人気の理由と話す。中古での平均販売価格は40,000円だ。
【2025年12月の中古クラブランキング(ドライバー編)】
1位 テーラーメイド SIM2 MAX
2位 テーラーメイド STEALTH2
3位 ピン G430 MAX
※ゴルフパートナーの12月の統計
■解説
ゴルフパートナー藤沢長後店 島田辰也店長
しまだ・たつや/ゴルフパートナー独自の社内認定制度「中古クラブアドバイザー」は、クラブの価値を正しく見極め最適な提案をするエキスパート。欲しいクラブがあれば「まずは相談してみて」と、予算に応じてベストなクラブを見つけてくれる。
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