今季もいよいよ終盤戦に突入した国内女子ツアー。今季2勝を挙げている髙橋彩華のバッグを覗くと、アイアンのバックフェースにサインペンで数字が書かれていた。しかも、6番アイアンに「7」というように、元の番手より1つ小さい数字に。その真相を聞くと、驚きに答えが返ってきた。
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今季は4月に2勝を挙げ、24試合に出場し予選落ちは4度だけという安定した成績の髙橋。しかし、彼女のキャディバッグを覗くと、アイアンのバックフェースにサインペンで数字が書かれている。
「これは、ロフトを寝かせていて、番手が1つずつズレているんです。6番アイアンが7番のロフトで、7番アイアンは8番のロフトに……という感じ。長さは元の番手のまま、ストレートネックにするためにロフトを寝かせてもらいました」
髙橋のバッグに入っているのはロングアイアンでもやさしく打てるようにグースの入ったテーラーメイド『P8CB』。寝かせたことで「5ヤード落ちた」と話すが、なぜそこまでして替えたのだろうか?
「『NEC軽井沢72ゴルフ』くらいから替えました。以前は中空のアイアンを使っていました。良かったんですが、ミスだなと感じてもミスになっていない。調子が良いときは気になりませんが、調子が悪いときにミスの幅が大きくなる感じがしていました。スイングの精度に甘えが出てしまうのが嫌で、5ヤード落ちてもキャビティモデルにしようと。ただ、私はストレートネックが好きなので『P8CB』の顔が好きじゃなかった。相談したら、寝かせて刃を出せばストレートにできるとなったので、全部調整してもらって、間違えないようにペンでバックフェースに書いています」
ミスがミスにならないというのは、アマチュアにとって最高の機能だが、プロにとっては感覚と実際の球に差が生じて違和感を生むようだ。また、このアイアン変更によってウェッジにも変化があった。
「アイアンのロフト調整に合わせて、今まで50度だったウェッジは48度に替えました。また、アイアンからの見た目の流れも考えて『SM10』から『MG5』にしています。」
ウェッジにはもう1つ気になるポイントが。アイアン、48度、54度はフジクラ『TRAVIL』を使用しているが、58度だけは日本シャフト『N.S.PRO 850GH neo』を使用中。そのこだわりは?
「58度もカーボンにすると、細かいニュアンスが分かりづらい気がして、スチールにしています。小さいアプローチの数ヤードのニュアンスがぼやける感じがあるんですよね」
どの番手の話を聞いても、自分の感覚を大切にしていることが良く伝わってくる。残りの試合での活躍はもちろんだが、こだわりのクラブにも注目して見てほしい。
【高橋彩華のセッティング】
1W:テーラーメイド Qi4D LS(9度/スピーダーNXブラック 50-S)
3,7W:テーラーメイド Qi4D(15,21度/スピーダーNXバイオレット 50-S)
4,5U:テーラーメイド Qi35 MAX(23,27度/スピーダーTRハイブリッド 75- S)
6~PW(刻印は5~9):テーラーメイド P8CB(TRAVIL 85-S)
48度:テーラーメイド MG5(TRAVIL 95-S)
54度:タイトリスト ボーケイSM10(TRAVIL 95-S)
58度:タイトリスト ボーケイSM10(NS.PRO 850GHneo S)
PT:テーラーメイド スパイダーツアーX
BALL:タイトリスト プロV1x
