<全米オープン最終予選(日本会場) 一日競技◇25日◇日野ゴルフ倶楽部 キングコース(滋賀県)◇6989ヤード・パー70>
6月12日に開幕する「全米オープン」(シネコック・ヒルズGC/ニューヨーク州)の出場権をかけた最終予選会が終了した。一日2ラウンド、計36ホールの戦いの末に切符を手にしたのは大岩龍一、大西魁斗、佐藤大平の3人。いずれもメジャー初出場となる。なお、河本力は2年連続で補欠に回った。
「67」、「61」と伸ばし、トータル12アンダーでトップ通過を果たした大岩が、コーチの谷将貴氏と今季のテーマに掲げていたのが「一回メジャーを経験することと、日本ツアーで2勝すること」。それが現実のものになった。
「一つクリアして、一つ殻を破ることができた」。今季は思うような結果が出ていなかっただけに、「5ホール目でOBを打ったあとの31ホールで10アンダーで回れたことがうれしい」と、今後につながる自信を得る戦いにもなった。
2番手で通過した大西は、これまで米国男子ツアー、米下部ツアーの舞台で苦しい経験も重ねてきた。念願のメジャー出場を、「ボーナス」と表現する。
「結果を追えばいいわけではないので、(会場の)シネコックに行って力むと思いますし、でもそこで去年のPGAツアーでの経験を生かせることを祈っています」。さらに「内藤(雄士)コーチも喜んでいると思う。試合会場ではなくて、裏でホントにたくさん取り組んでくれているので、ホント、チームに支えられています」と続ける。こう話すと、チームへの感謝がこみ上げ“男泣き”した。
トータル10アンダーで河本と並び、プレーオフに突入した佐藤は、2ホール目で2.5メートルのバーディパットを沈め3番手での通過を決めた。第1ラウンドは連続ボギー発進と苦しい立ち上がりだったが、その後はイーグルやバーディを量産。「本当に、まさか、まさかだった」と驚きを隠せない。
初の大舞台を前に、その心境は率直だ。「楽しみは、楽しみ。でも、自信をなくして帰ってくるんだろうなと思っていますし、そこで得るものがたくさんあればいい」。それでも出場する意味は大きい。「行ってみないとわからない。(周囲から)聞く話だと、コテンパンにされたり、行ったら行ったで絶望するのは聞くんですけど、そこに立っているからこそ、みんなそうやって言える。楽しみでしかない。これから先のゴルフ人生に生きればいいなと思って行きます」と意欲を示した。
“男子ゴルファー世界一決定戦”に、初めて挑む3人。今週は、海外メジャー「全英オープン」(7月16~19日)出場権(上位3人)がかかる「~全英への道~ミズノオープン」(岡山県・JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部)が開催される。3人は、さらなるビッグチャンスとなる“もう一枚の切符”獲得を狙う。(文・高木彩音)
