<アジアパシフィックアマチュアゴルフ選手権 初日◇29日◇テ・アライリンクス・サウスコース(ニュージーランド)◇6842ヤード・パー71>
開催国のニュージーランド勢が上位に名を連ねるなか、“準地元”で戦う片野貫一朗(エリム・クリスチャン・カレッジ)も安定したプレーを見せた。ニュージーランドで暮らし、現地の高校に通う17歳。気候や地面の硬さに慣れていることは、やはりアドバンテージになっているようだ。
ゴルフの練習環境と英語力の向上を求めてニュージーランドへ留学。現在暮らすオークランドから会場までは、車でわずか1時間半ほど。昨年、今年の開催地がニュージーランドに決まったと知ったときから出場を楽しみにしており、事前にコースの下見も済ませてきた。自身にとって特別な一戦だ。
「特に気候の部分とか、地面の硬さとか、慣れている部分はあるので、そこはアドバンテージになります」
初日は午前スタート。風が吹くなかでも、4バーディ・3ボギーの1アンダーと、全体的に安定したプレーでスコアをまとめた。見せ場のひとつが7番パー5。「きのうからイメージしていたので、それがうまくできました」と、前日からピン位置を確認し、グリーン手前からのアプローチを練習していたという。風向きも考慮してセカンドショットの狙いどころを定め、狙い通りにチッピングで寄せてバーディを奪った。
ニュージーランドでは、短時間の雨が一日に何度か降ることも珍しくない。そうした天候の変化にも慣れていることも強みだ。「特に今回の大会とか、気候に慣れているので、負けたくないっていうのはあります」と、自負ものぞかせる。
一方で、リンクス特有のアンジュレーションに加え、パッティング時に突風が気になる場面もあった。ダブルボギーのピンチもパットで凌いだが、「ショートパットはそこまで悪くなかったんですけど、ロングパットで寄せきれていない。もう少し伸ばせたかなと思います」と、ロングパットの距離感には課題を残した。
首位を除く上位にニュージーランド勢が多く名を連ねたが、「こういう展開になるだろう」と受け止めている。残り3日間はさらに地面が硬くなり、難しさが増すと予想。2日目は午後スタートとなり、風も強まるとみている。ロングパットの距離感を修正しながら、まずは大きく崩さずにプレーすることを目指す。
「ダブルボギーを打たないように、安定してプレーできたらなと思います」。地の利を活かす“準地元民”は、この環境をどこまで味方につけられるか。(文・齊藤啓介)
