<アジアパシフィックアマチュアゴルフ選手権 事前情報◇28日◇テ・アライリンクス・サウスコース(ニュージーランド)◇6842ヤード・パー71>
昨年大会ではプレーオフの末に敗れた長﨑大星。「人生の中で一番、悔しかった大会」と振り返る舞台で、今年はリベンジに燃えている。
昨年のドバイ大会では3日目に「65」をマークし、単独首位に浮上。2位の中野麟太朗に5打差をつけた。初出場で初優勝。そんなシナリオも現実味を帯びていたが、最終日はそう簡単にはいかなかった。3日間続けて60台を並べていたものの、最終日は「74」とスコアを落とした。
それまでの貯金を切り崩し、タイのフィファ・ラオパックディとのプレーオフにもつれ込んだが、3ホール目で惜敗。ホールアウト後は人目をはばからず涙を流した。
あれから1年。「勝ちたいタイトルですし、ずっとこの試合のためにやってきたと言ってもいい」と、今大会に懸ける思いは強い。
今年は本格的なリンクスコースが舞台となる。「コースも全然違いますし、去年のようにはいかないと思う」と、昨年とは異なる戦いを見据える。
とはいえ、リンクスへの予習は済んでいる。今年はセント・アンドリュースで開催されたアマチュア大会に加え、ロイヤル・リバプールで行われた「全英アマ」にも出場。リンクスでの経験を積んだ。
「今年は2週間に1回くらいのペースで海外に行って試合をしています。本当にその場所、その場所で全くコースが違く、そこに適応させることは難しかったですが、ウェッジのバウンスだったり、クラブセッティングを自分の中でつかめてきた」
海外での実戦を重ねるなかで、ギア選びも含めたコースへの対応力を実感している。
また、海外での試合を通じて課題として感じたのが、ロングアイアンの高さと精度。そこを改善するため、「2~3ヤード刻み」の距離感を体に染み込ませ、ボールコントロールを意識してきた。「調子も技術も上がってきている」と、手応えもある。
今大会には、兄の煌心も初出場する。「お互い切磋琢磨してプレーできたら」。練習ラウンドもともに回り、コースをくまなくチェックしてきた。1年前に味わった悔しさを、ニュージーランドで晴らしたい。(文・齊藤啓介)
