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歴史的Vを挙げた藤川玲奈が帰国 「来年は日本のレギュラーツアーに出られるように」

欧州下部ツアーで日本人初優勝を挙げた藤川玲奈が帰国。今季3戦目を迎える。

所属 ALBA Net編集部
小池 文子 / Ayako Koike

配信日時:2025年7月25日 11時26分

藤川玲奈はここから日本で腰を据え、ネクヒロ最終戦とプロテスト突破を目指していく。
藤川玲奈はここから日本で腰を据え、ネクヒロ最終戦とプロテスト突破を目指していく。 (撮影:福田文平)

<リオン・ドールコーポレーション / ゴルフパートナーチャレンジカップ by XEBIOグループ 事前情報◇25日◇ボナリ高原ゴルフクラブ(福島県)◇6464ヤード・パー72>

昨年大会2位の藤川玲奈が、マイナビ ネクストヒロインゴルフツアーに帰ってきた。6月に開催された欧州女子下部ツアー「モンタルバン・レディース」(フランス)でトータル7アンダーの首位に並んだアマリー・レスニッセン(デンマーク)との6ホールに及ぶプレーオフを制し、日本人選手として初優勝を挙げた。

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昨年末行われた同ツアーのQT(予選会)を突破し、今季から下部ツアーに参戦。出場6試合目での快挙だった。会場のモンタルバンGはアップダウンのない、池が絡むホールが多いコース。その時は練習ラウンドから「勝てそう」という予感がしていたという。試合でもイメージ通りのゴルフでスコアを伸ばし、延長戦ではメンタル面の強さも発揮した。

「相手の選手は私よりも飛距離が30ヤード以上飛ぶ選手で、そこがきつかった。でも、自分が先に打つ分、『最初に(ピン近くに)つけてやろう』というマインドでプレーできました」と、ショットでプレッシャーをかけ続けた。

人生2度目のプレーオフ。初めては昨年の今大会だ。5ホールの死闘のすえ惜敗し、胸いっぱいの悔しさを味わったが、「前は相手のプレーが気になって、集中できていなかったけど、今回は自分の1球に集中することを意識できた。ネクヒロのプレーオフのおかげで勝てました」と経験値が自信を支えた。

異国でのツアー転戦の裏側には言語の壁と、想像を超える孤独があった。欧州での転戦は飛行機移動がメーン。「遅れるし、飛ばない。乗り換えの便にいつ乗れるかわからない。英語が喋れないので、めちゃくちゃストレスでした」。スペインでは空港が停電し、8時間も列に並び続けたこともあった。

そんな環境で心の支えになっているのが、日本で戦っている友人たちからの連絡だ。「優勝した時もたくさんメッセージがきた。自分以上によろこんでくれる人がいるって本当にうれしかった」。

シーズン終了時点で上位7人に入ると、来年の欧州レギュラーツアーの出場権を獲得できる。現在は10位につけているが、「来年は日本のレギュラーツアーに出られるようにすればいい」と、向こうでのシーズンを残したまま今後は日本で戦う。

「ネクヒロのツアーファイナル進出を目指しているので、ポイントを上げられるように頑張りたい」。目指すのは獲得ポイント上位30名のみが出場できるネクヒロのシーズン最終戦と、日本でのプロテスト合格。現在ポイントランキングは34位。ここから藤川の再挑戦が始まる。(文・小池文子)

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