<AIG女子オープン 初日◇30日◇ロイヤルリザム&セントアンズGC(イングランド)◇6601ヤード・パー71>
熊本県出身の竹田麗央と荒木優奈が“全英”の舞台で、同じ組でプレーした。2学年上の先輩にあたる竹田は「ジュニアの時以来だったので、すごいひさしぶりでしたし、相変わらず上手でした」と、メジャーでの再会をよろこんだ。
荒木がプロデビューした2025年は、竹田が米ツアーに主戦場を移した年でもあるため、日本ツアーでも同組でプレーしたことはなかった。米ツアー通算2勝を誇る先輩の姿について、荒木は「すごかったです。飛ぶし、球が高くて、アイアンでグリーンにキャリーさせてチャンスもたくさんあった。“すごい”の一言です」と、目を丸くした。
英国で、しかもこのタイミングで2人が一緒にプレーするというのは不思議なめぐり合わせともいえる。日本時間28日午後4時27分頃、故郷・熊本で地震が発生。全英開幕を2日後に控えた、練習日にそのニュースを聞いた。この日のラウンド中も、お互いの家族の状況を伝え合ったが、今も余震や被害報告が続き、2人にとっても胸が痛む出来事となっている。
「今週はしっかりこの試合に集中して、いいプレーを届けたい」という竹田は、4つのバーディを奪い、2アンダー・8位タイで初日を終えた。フェアウェイキープ率は57.1%(8/14)とティショットは荒れたが、パーオン率は77.8%(14/18)と2打目以降でカバー。3番でボギーを叩いた後の4番で4メートルのバーディパットを決めるなど、グリーン上のプレーも光った。
最近はショートする場面も目立ったパッティングは、アライメントを修正するなど課題にしてきた部分。「アドレスで右重心になって球が弱かったので、真ん中に(重心を)置くように」。これで感覚も取り戻し、スコアにつなげた。
一方の荒木は、初めて出場する全英で2オーバー(53位タイ)で踏みとどまった。「アゲンストが苦手」というなか、そのアゲンストの風が基本になるインコースで3つのボギーを叩いた。最終18番も右のフェアウェイバンカーに入れてボギー締め。それもあり悔しそうな表情も浮かべるが、前半はパーを並べ続けて耐えるなど、評価できる部分も大きい。
「ここで日本語が聞こえて、日本語で話せるのは新鮮ですね」と、竹田とのラウンドも平常心を保つうえで大きかった。熊本を想う気持ちを胸に、「私はこっちで頑張ります。麗央ちゃんがすごいので、私もそのすごいプレーについていけるように頑張りたいです」と力を込める。2日目も日本時間午後8時53分に、一緒にスタートする。故郷に明るいニュースを届けたい。(文・間宮輝憲)
