先週の海外女子メジャー「AIG女子オープン」(全英)を制し、4日に凱旋帰国した桑木志帆が同日、都内で行われた優勝帰国会見に臨んだ。約1時間、出席した記者たちからの質問に答えた。
「少しずつ実感が湧いてきました」。空港ではファンからのお出迎えを受け、さらにインスタグラムのフォロワーも1万人以上増えたそうで、そうした祝福ムードが徐々に偉業達成の実感となっている。
改めてこの勝利を振り返り、「一番大きかったのはドライバーショットです」という。全英ならではのポットバンカーに苦しむ選手も多いなか、「4日間で2回だけ」と、バンカーを回避できたショット力がこの勝利につながったと見ている。
正規の18番をパーで上がったときには、プレーオフになる覚悟があったという。結果的に、エスター・ヘンセライト(ドイツ)はバーディが必須だった18番で15メートル以上はあろうかというパットを決め、延長戦にもつれ込んだ。それでも「集中力を切らさずに待機できていました」と、意外にも冷静に受け入れられたとも話した。
祝福のシャンパンシャワーを浴び、現地の優勝会見でも「お酒をいっぱい飲みたい」と話して笑いを誘った。ホテルに着いてからはビールを2本飲んだそうで、「ちょっとぬるくて残念でした」と、ここでも笑いを誘いつつ、「すごく美味しかった」と宿でも勝利の美酒を味わっていた。
日本に帰ってきて一番楽しみにしていることは、人気女性ラッパー『LANA』のライブだという。「いい時も悪い時も励まされている。自分の生活には欠かせない」と、LANAの音楽がゴルフの原動力にもなっていると話し、束の間の楽しみに胸を躍らせた。
凱旋試合は2週後に行われる国内女子ツアー「NEC軽井沢72ゴルフ」になる。海外メジャー優勝でメルセデス・ランキングに800ポイントを加算し、首位を快走しているが、これで年間女王戴冠もより現実味を帯びてきた。
「やっぱり女王を狙いたいです」。来年は米ツアー参戦を明言しており、その前に日本で最高の結果を手にして海を渡りたい。そんな青写真も描いた。(文・齊藤啓介)
