<シェブロン選手権 3日目◇22日◇ザ・クラブatカールトン・ウッズ(米テキサス州)◇6824ヤード・パー72>
昨年の「全米女子アマ」優勝の権利で出場したアマチュアの馬場咲希(代々木高3年)は、今季最初のメジャー大会に臨んだがトータル3オーバー・80位タイで予選落ち。現地時間午前7時6分に、前日サスペンデッドになった第2ラウンドの続きを開始したが、残り3ホールも1バーディ・1ボギーと伸ばせなかった。
「うーん…ショットの調整をするのが難しかった。オーガスタ(ナショナル女子)アマのときもそうでしたが、準備が間に合わなくてこうなっちゃった…。悔しい」。ラウンド後、こう言葉を振り絞る。予選通過をかけ16番から再開。しかし2ホール目の17番パー3でティショットを右に曲げ、20ヤードほどのアプローチをおよそ2メートルに寄せたが決められずボギーが来てしまった。18番パー5では意地のバーディを奪うも実らず。昨年6月の「全米女子オープン」に続く決勝ラウンド進出は叶わなかった。
前日は午後8時にプレーを終え、きょうは朝一のコースに向かう過酷な2日間を過ごした。「昨日は栄養補給を優先して、そのぶん睡眠時間があまりとれなかった」。体作りにも取り組んでいる最中とあって、夜の過ごし方が難しいものになったようだ。「サスペンデッドも初めてだと思う。メジャーあるある、なのかな…。海外試合の厳しいところを勉強したと思う」。2度目の大舞台で洗礼を浴びた。
ただ今月上旬の「オーガスタナショナル女子アマ」からおよそ1カ月の米国生活は充実。「楽しかった。オーガスタアマから2週間空いて、マスターズも見て、ゴルフ観戦をあまりしたことなかったけどすごく楽しかった。その辺りのコースをラウンドしたり、そういうのも初めて」。17歳は刺激的な日々を送った。
この後は日本に戻り、次は国内メジャーの「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」に挑む。「1週間あるので、この(ショットが)散らばっている感じを修正できれば。あとはトレーニング。こっちに来てからトレーナーもついてないので何をすればいいのか分からないところがあった。帰ったらすぐに体力を戻して、サロンパスを頑張りたい」。今年はさらに全米女子オープンなど3つのメジャーも待っている。そこに向けても「しっかり調整したい」。テキサスの経験を、次の飛躍への糧にする。(文・間宮輝憲)
