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最終戦に向け“間に合った” 西村優菜がついに見つけたバミューダ対策

西村優菜はトータル4アンダー・51位タイで大会を終えた。それでも表情が明るいのには理由がある。

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2023年11月13日 09時00分

<ザ・アニカ・ドリブンbyゲインブリッジatペリカン 最終日◇12日◇ペリカンGC(米フロリダ州)◇6349ヤード・パー70>

納得のプレーが出せずに初のフロリダでの戦いを終えた西村優菜は、最終戦前の大事な一戦をトータル3アンダーの51位タイとした。最終日は3バーディ・2ボギーの1アンダー。初日、3日目と同じスコアだが、「スコアにはつながってくれなかったけど、感覚的には結構いい感じになりました」と、明るい表情で上がってきた。

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バーディチャンスにつけても入れごろの距離が決まらない。フロリダのバミューダ芝の目にやられてきたこの3日間。「自身を持って打てない」としてきたグリーン上の課題克服のため、第3ラウンド終了後はキャディと原因を探った。

そんな居残りが奏功し、ついに光が見えた。迷っていた“ライン取り”を入念にチェック。「コース内ではまだ気持ち悪さがありながらやっていたけど、来週までのあと3日間でしっかり調整したい」と言えるほど、その解決法が見えてきている。

具体的な方法は至ってシンプル。「ライン取りと、ターゲットをどこにして、どこを見ながら構えに入って、どこを見ながら打つというのに挑戦しました」。イヤな気持ちが先行していた打ち切れないパッティングを根本から見直した。「いつもストロークのことを気にしちゃって」と打ち方ばかりに気を取られていたが、基本の動作を取り入れることで、気持ち悪さも徐々に消えてきている。

フックが持ち球の西村にとっては、パッティングのスライスラインが「結構苦手」。そこで、「自分が読んでいるラインがキャディさんと合っているかをまずチェックした」と、スライスラインに対するターゲット、スピードの合わせをひたすら行った。「昨日よりはいいストローク、昨日よりは決めたところに打てたと思います」と、この日も外す場面はありながら、「気持ち悪い感じはなかった」と実戦で改善を実感することができた。

次週の最終戦も同じフロリダで同じ種類のバミューダ芝。「ずっと伸ばせなかった悔しさはあるけど、いい1週間だった。やることが決まった感じはある」と、最終ステージへの準備が最後の最後に整った。シーズン後半から調子を上げて自力でつかんだ最終決戦の切符。「本当にご褒美みたいな感じだと思うので、しっかり頑張りたい」と意気込み、250km南の地へと向かった。(文・高桑均)

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