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勝みなみ、ここまでの米ツアー戦を振り返り「もう少し自分はやれる」 “大谷翔平パワー”も充填

勝みなみは世界的スターのプレーを見て元気をもらった。

所属 ALBA Net編集部
間宮 輝憲 / Terunori Mamiya

配信日時:2023年4月26日 10時10分

<JMイーグル・LA選手権 事前情報◇25日◇ウィルシャーCC(米カリフォルニア州)◇6447ヤード・パー71>

ハワイ、そして先週のメジャーと2試合連続で決勝ラウンド進出を逃した勝みなみが、米国での5試合目に挑む。その2試合で不安を口にしてきたショット面については、「まだよくなったり、違うなと思ったり波がある」というが、「先週よりはきょうの練習場やコース内の動きはよかった」と徐々に上向いていることも実感できている。

会場があるロサンゼルスには日曜日の朝に入り、その日は別のゴルフ場で調整。月曜日に本戦コースで10番から9ホール、そしてきょうは1番から9ホールを回り感触を確かめた。「特にインはグリーンが小さくて細長い印象。あとはクリークが流れているので、セカンドショットもそこを気にしながらやらないと」と神経を使いながらの18ホールになりそうだ。明日はプロアマに参加。そこが最終チェックの場になる。

米ツアールーキーとして戦ってきたここまでの4試合は、初戦こそ74位に終わったが、自身2試合目となった4月の「DIOインプラントLAオープン」では最終日に「63」を叩き出し7位になった。その後は予選落ちが続くが、ここまでの戦いについては「いい試合もあったけど、ゴルフの内容にはまだ納得いってない。もう少し自分はやれると思う。試合のなかでいいフィーリングを見つけられたら。まだ試合はたくさんあるし、そのなかでいいものを見つけたい」と話す。

ただ、その表情は日本にいたころと変わらず明るい。生活環境も変わり、知らないコースでのプレーが続くが、戸惑いなどは「まったくない。こっちの生活にも対応できてます」というのも大きい。乗り越えるべきと考えているのは「気持ちの問題」。日本時代からショットの時に右へのミスを怖がってきたと説明したうえで、「気持ちの部分で固まっていないところがある。いいショットを打っても失敗を恐れている自分がいる。もう少し改善したい」という部分を課題に挙げる。

そんななか月曜日には、パワーをもらえるできごとも。今週の会場と同じカリフォルニア州にあるアナハイムのエンゼル・スタジアムで、大谷翔平が出場したエンゼルス対アスレチックス戦を観戦した。両チーム合わせて8本の本塁打が飛び出す乱打戦だったが、「すごい盛り上がって、ファンも熱いし、ひさしぶりに観客として熱くなれた試合でした。スポーツ観戦が好きで、その盛り上がる気持ちはゴルフをするうえでも大事だし、調子にも影響しますね」とモチベーションも上がった。

当時16歳だった2014年には、年末の表彰式で大谷と一緒に壇上に上がったこともあり、これが2度目の“生大谷”となった。「その時は会ったけど、会ってないようなもんです。話もしたけど大したことも話してない」と笑ったが、同じ米国で戦うアスリートとして「すばらしい選手なので肩を並べられるように頑張りたい」という気持ちも再確認する一日になった。

「まずは予選通過を。ラウンドをしているなかで自分のいいスイングポイントを見つけられたらいい。楽しみつつそういう部分も確認したい」。リフレッシュも完了して臨む一戦で、輝く姿を見せたい。(文・間宮輝憲)

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