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「毎日、一打縮めていたら」原英莉花がタイで過ごした“自信”と“悔しさ”入り混じる4日間

原英莉花は「68」で今年初戦をフィニッシュ。収穫と課題を持って国内開幕戦へ。

所属 ALBA Net編集部
間宮 輝憲 / Terunori Mamiya

配信日時:2024年2月25日 18時13分

<ホンダLPGAタイランド 最終日◇25日◇サイアムCCパタヤオールドC(タイ)◇6576ヤード・パー72>

「自分のなかでは、もう少し伸ばせたホールもあった。4つ伸ばしたという感覚はないですね」。2日連続の60台となる「68」をマークし、トータルスコアを13アンダーにした原英莉花だったが、その表情はちょっぴり悔しそう。その原因は4~5メートルほどのチャンスに多くつけながら、これらを決め切れなかったことにある。

何をしている? 原英莉花の準備運動に密着!【動画】

「ひとつでも“ポン”って入っていれば、もう少し違う流れにできたかな」。ラインの読み、フィーリングがなかなか合わず、1番で奪ったバーディから少し足踏みが続いたことが悔やまれる。

「きょうは手に圧をかけすぎました。残りの一押しがスムーズにでてこなかった。(ボールを)コントロールしたいと思えば思うほど、手に意識が向いてしまう」。前日は背筋を意識することで、いい感触でパッティングに臨めていただけに、「(調子は)日替わり」という言葉も出てくる。

ただ、そのなかでも6メートルを決めた10番など見せ場は作り、奪ったバーディは5つ。16位タイで今季初戦を終えた。「腰の不安も消えつつありますし、前向きにプレーして、成績にもつながっているのが昨年からの自信にもなっている。これからもっと上を目指して頑張りたいですね」。

感触は良くなかったものの、パット数は29回を並べたこれまでの3日間から、1つ減らして28回。フェアウェイキープ率はトータル78.5%、パーオン率もトータルで75%と、上々の数値といえる。

それだけに「毎日、“一打縮められていたら”と思いました。心残りの一打が毎日あったので、もっと改善していけるように今季は頑張りたい」という気持ちも残る。来週は国内ツアー開幕戦の「ダイキンオーキッドレディス」に出場。そこから、このモヤモヤを払拭(ふっしょく)するようなプレーを続けていきたい。

来季からの米国女子ツアー参戦を目指し、今年も予選会に出場することをすでに明言している。目指すのは、最終予選からの出場がかなう世界ランク75位以内だ。現在、原は95位に位置しており、そこからの浮上が必須。この順位に入ることで「全米女子オープン」出場も手繰り寄せられる。

最終日は、現在、世界ランク1位に立つリリア・ヴ(米国)とプレー。「崩れそうで崩れないプレーを間近で見ることができた。ショートゲームが上手という印象を受けました」と、世界トップの技も肌で感じることができたようだ。

「(前半戦で)勝ちたいと思っている。日本の開幕戦からガンガンいければ」。刺激の多かったタイでの1週間が終わり、ここからは日本で未来を切り開くための戦いに臨む。(文・間宮輝憲)

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