ALBA Net  ゴルフ
ALBA Net  ゴルフ
注目!
ツアー情報

クラブセッティングも異彩! 豪州から最高峰を目指す黄金世代・杉原彩花の“超個性”

米国女子ツアーと欧州女子ツアーの共催大会がスタート。“オーストラリア”が主戦場の杉原彩花も参戦している。

所属 ALBA Net編集部
間宮 輝憲 / Terunori Mamiya

配信日時:2023年8月18日 11時00分

得意クラブはアイアン
杉原彩花のパッティングスタイル
こちらがクラブセッティング
1 / 3
得意クラブはアイアン (撮影:ALBA)

<ISPS HANDA・ワールド招待 初日◇17日◇ガルゴルム・キャッスルGC、キャッスルロックGC(北アイルランド)◇6486ヤード・パー72、6231ヤード・パー73>

今週の米国・欧州共催大会には、米国を主戦場にする西村優菜と、欧州を舞台にプレーする識西諭里、そしてオーストラリアツアーから世界を目指す杉原彩花の日本勢3人が出場している。杉原は、「今まで私が出てきたなかで一番大きいトーナメントです」と目を輝かせている。

黄金世代・杉原彩花のクラブセッティング【写真】

1998年7月23日生まれの杉原は、畑岡奈紗、勝みなみ、渋野日向子といった現在海外でプレーする選手たちと同じ黄金世代のひとり。もともと米国ツアーへの憧れが強く、日本ツアーから世界へ飛び立つ夢を叶えるため、初めて受験が可能になった2017年から日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)のプロテストを毎年受験してきた。しかしここまで合格には至らず。そこで選んだのが、QTを経て20年シーズンからプレーするオーストラリアだった。日本とは季節が逆になるため、秋から春先まで海を渡ってツアーを戦い、夏場は帰国しプロテストを受けたり、というのがここ数年の動き方だ。

異国では刺激を受けることも多い。「オーストラリアは今年から、1試合を除いて男女の大会が一緒に行われるようになったんです。予選ラウンドの組み合わせは男子2人に女子が1人という感じ。男子は、やることが違うという感じ(笑)。パワーもすごいし、ラウンド中もめっちゃ見てます」。この北アイルランドの大会も、DPワールド(欧州男子)ツアーも共催で男子プロたちも同じ会場でしのぎを削るが、そんな雰囲気をすでに味わっている、ともいえる。

その生活のなかで、長年描いてきた青写真も変わりつつあるという。「オーストラリアに行ってみると、女子でもそのままアメリカツアーに行く選手がいたりする。より、道筋がはっきり見えた気がしました」。日本でも畑岡のように日本ツアーを経験せずに海を渡ったケースはあるが、ほとんどが渋野や勝のように、“日本ツアー経由米国行き”が一般的。しかし、そんな価値観もガラリと変わった。

これまではプロテストと米ツアー予選会(Qスクール)の時期が重なっているため、プロテストを優先してきたが、「どっちを選ぶかをもう一度考えてみてもいいかなと思っていて。来年はQスクールに行く可能性もあります」と方針を変える可能性も。先月25歳になったばかりの若者は、今、岐路に立たされている。

ドライバーの平均飛距離は「270~280ヤード」を誇る飛ばし屋。「距離で困ったことはないですね」と、それは武器になる。ただ、“異色ぶり”はこんなところにも。「ウッド系があまり得意じゃないんです(笑)」。実際キャディバッグにさしているウッドはドライバーのみだ。「得意クラブはアイアンなんです。ドライバーは目立つだけ(笑)。飛ばすために使って、あとはアイアンで運ぶスタイルにしたいんです」。ドライバーの下はユーティリティ代わりに使用する飛び系の3番、4番アイアンにつながっていくセッティング。バッグのなかも異彩を放っている。

さらに「ソールをちゃんと地面につけて、胸の回転で打ちたいと思ったらこれに落ち着いた」と話す、体をグッとかがめ、目線を下げて放つパッティングスタイルも個性的。ニコニコ、ハキハキと受け答えする姿からは人柄のよさもにじみ出ている。

この試合には、所属先がISPS(国際スポーツ振興協会)という縁もあり推薦で出場。初日は3オーバー・81位タイでの滑り出しとなったが、きまぐれな強い風が吹くタフなコンディションのなか、「耐えるところは耐えられた」と及第点を与えた。まずは2日目と3日目にあるカットを乗り越え、日曜日まで戦うことが目標。そして「予選を通ることができたら、土曜日から攻めていきたいです」と力強く宣言する。

同世代はすでに日本、そして世界で活躍している。「行きたいな。私もアメリカでプレーしたいと思いながら見ています」。ラウンドを終えると、練習のため車で50分ほどかかる、2日目の会場キャッスルロックGCに向かった。努力することももちろん忘れない。この北アイルランドの大会で「今、自分はどこにいるのか。どこまでやれるのか」を測っていく。(文・間宮輝憲)

関連記事

【この大会のニュース】

読まれています

LPGAツアー 週間アクセスランキング

ランキングをもっと見る

大会情報

  1. 国内男子
    開催中
    2025年12月4日 12月7日
    ゴルフ日本シリーズJTカップ
  2. 米国男子
    開催前
    2025年12月4日 12月7日
    ヒーローワールドチャレンジ
  3. DPワールド
    速報中
  4. DPワールド
    速報中
    2025年12月4日 12月7日
    ネッドバンクゴルフチャレンジ
  5. アマチュア・その他
    開催前
    2025年12月4日 12月8日
    LPGA Qシリーズ(最終予選)
  6. アマチュア・その他
    開催中
    2025年12月2日 12月5日
    JLPGAファイナルQT

おすすめコンテンツ

関連サイト